急募:魔界での安全な暮らし方【魔入間】 (ページ13)

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安全な暮らし11 ページ13

ニッコーという満面の笑みを浮かべたアスモデウスくんと対照的に顔が青ざめている入間くん。どんまい…強く生きて。

なんて他人事のように考えていた私の方向にグリンッという効果音が付そうなくらいの勢いをつけて顔を向けてきた。

「そして貴方もです！聖奈様！私の攻撃を全て避け、何の関係もない生徒を守る姿…！聖女としか言いようがありません！よってこの身を全て捧げます！後…」

そう言って目線をあちこちに向けて何か言いもごり、何かを決意したような目をすると

「女ァ！と言ってすみませんでした！！」

ゴォン！と激しく頭を床に打ちつけて土下座をしてきた。

『待って、土下座やめて！分かった、分かったから！私気にしてないし！というか記憶から飛んでたし！(色々ありすぎて)お願いだから顔上げてぇぇ…』

そう言っても中々顔を上げようとしないので無理矢理体を掴んで顔を上げさせる。

上げさせた時に物凄く顔が近くなりアスモデウスくんからひゃあっという乙女のような声が上がったが気にしない。

『分かったなら返事！』

「は、はい！！」

ようやく騒動が終わりはぁーっと長いため息が出た。その直後おじいちゃんからまた一波乱ありそうな声がかけられる。

「入間くん、聖奈ちゃん、さっきあった出来事の写真学園HPのトップ画面にしていい！？」

「『やめてください！』」

『やるならせめて入間くんのを！』

「ちょっと何言ってるの聖奈ちゃん！」

《鈴木入間(14)、神代聖奈(17)悪魔学校入学

配下1名確保》

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スキ魔

医務室にアスモデウスを届けた時の出来事
ピス先生を女性にしています

『えーっと、医務室はここかなぁ、入間くん先入って私後から入る』

「うん、分かった！」

そう言ってよいしょ、よいしょっと小さな体でアスモデウスくんを運ぶ入間くん。

保健医のピス先生に引渡し、治療してもらう。

「これでもう大丈夫な筈よ。貴方たちも怪我は…て、大丈夫！？顔色真っ青よ貴方！」

凄い慌てた様子で此方に来て治療を始める。そんなに酷い顔をしていただろうか。まぁ、目の前グラグラして気持ち悪いし、体力は0だし。

仕方がないか、と瞳を閉じると今までの疲労か治療されたことへの安心感か分からないが意識が遠くなり一時的に気を失ってしまったのだった。

「聖奈ちゃああああん！」

今日何回目かの分からない叫びをする入間であった。