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すると、冷蔵庫に色々入れ終えたミヤタさんが、怒る寸前のタマさんの隣に腰を下ろした。
あれあれ?こちらも苦笑いしてるね?

『…みんなに分かっちゃってたんだね〜、ごめんね、黙ってて。』

タマさんはミヤタさんのお顔を見て、察したみたい。

『あ…そうか。俺たちのことで遠慮してってこと?』
『ん。そうでしょ?』

ニカさんが鼻をポリポリ掻きながら頷く。丁度、ヨコオさんも帰ってきたのを見て、ミヤタさんはタマさんのお服をちょっと引っ張って、2人で立ち上がった。


『じゃあ、まずはご報告します。俺、宮田とタマさんは両想いだということが、ついこないだ判明いたしました。つきましては、2人は親友兼恋人として、これから末永く生きていく所存であります。どうぞよろしくお願いいたします!』

『よ、よろしくお願いします。』


突然の親友兼恋人宣言に、みんな目をくりんと丸くしたけど、すぐにぱちぱちお手手を鳴らし始めた。

『おめでとうっ!』
『おっせぇよ!何年かかってんだよ!?』
『いやぁ、焦れったかったわ〜。』
『なるべくしてなったねっ!!』

みんな、とっても嬉しそうだよ!
大好きなお友だちと大好きなお友だちの想いが叶うって、こんなに嬉しいことなんだね。
僕も思わず、『わんっ!』。
みんなはまた笑ってくれた。タマさんとミヤタさんは恥ずかしそうに笑って、顔を見合わせた。


で、ミヤタさんはぱちぱちが収まってから、小さくこほんと咳払い。

『……で、きっと俺たちのこと知ったら、みんなが遠慮しちゃうよねって話してまして。下手したら、みんながひとくふう荘から出て行くって言い出すかも、と予想はしてました。』
『やっぱりだったわ〜。』

ん?あれあれあれ??



『なので、恋人でいる日と友だちでいる日を分けることにしました。』

『…………はぁ???』


今度はみんながきょとん。どういうこと?


『俺とタマは仕事が不規則だし、まだ確定ではないんですが、月火は恋人で、水木金土日は親友にしようかと。』
『あ、プラス2人ともお休みの時はイレギュラーで恋人になりま〜す。』

『はぁぁぁ〜〜〜っ?????』


……僕も驚きです。というか、人間ってすごい!いろんなこと思いつくんだなぁ!!


『…なので、恋人の日は俺たちのことはそっとしておいていただけますと幸いです。』
『で、友だちの日はいつも通りってことで。』

また変更もあるかもしれないけどって、ミヤタさんはパカっとおっきくお口を開けて笑った。

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作者名:みあん | 作成日時:2021年10月3日 15時

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