見つめるだけじゃ始まらない -Fischer's. Silk Road-

-48枠- ページ49

結衣と電話をしてから数週間が経った頃…




ン「なぁ、シルク。」

シ「んー？」

ン「最近、ずっと撮影してんじゃん？」

シ「おぉ。」

ン「その……例の人とはどうなったの？」

シ「いや？どうも。」

ン「どうもって…」

マ「……進展する気あんの？」

シ「んな事言ったって仕方ねぇだろww」

ン「いや、まぁーそうなんだけどさ…」

シ「大丈夫だよ。おめぇらが心配する事じゃねぇだろww」

マ「いや、俺ら的にも気にはなる訳で…なぁ？」

ン「うん。」

シ「そうだな〜…ま、俺にも考えはあるから。」

マ「考え？」

ン「？？」

シ「………もういい歳になった訳じゃん？」

ン「まぁな。」

シ「遊びで付き合う気は無いんだわ。」

マ「……………それって
ン「…………マジ？」

シ「………私情を持ち込むのは嫌だけど、コソコソ隠れんのも嫌な訳。」

マ「……」

ン「……」

シ「…隠すのにも限界はあるかなって。」

マ「……まぁな。」

ン「バレるのも時間の問題。」

シ「…………だから、万が一俺が
マ「嫌だよ。」

シ「いやwwまだ何も言って
ン「Fischer'sは1人でも欠けたら解散する。」

シ「………」

マ「俺らは元々有名人になりたくて動画投稿を始めたんじゃねぇ。」

ン「確かに、視聴者さん達にはダメージがデカイと思うしチャンネル登録者数も減ると思う…でも、それでも！！」

ン.マ「「…俺らは7人揃ってFischer'sだ。」」

シ「………」

ン「別に周りなんて気にする事ねぇよ。」

マ「自分が思うままに動け。それがお前だろ？」

ン「俺達の事なんて良いんだよ。」

マ「例え事務所から解雇されたって、自分らでまた一から始めれば良いじゃねぇか。」

シ「………でも、本当にそれで良いのか？お前らの生活が掛かってくんだぞ？」

マ「そんなの、探そうと思えばどうにでもなる。」

シ「………おま、そう簡単にッ
モ「はいはいはい、シルクは考え過ぎ。」

ン「うわッ！？も、もっきゅん！？」

ぺ「俺もいるよ〜？ww」

ダ「入るタイミング逃した。」

ザ「右に同じく。」

シ「ぬ、盗み聞きかよww」

ぺ「いや、こんな大事な話を3人で済ませないでくれないかな？ww」

ダ「間違いない。」

シ「………悪い、なんか切り口が突然だったもんでww」

モ「でもさ、本当のところ…シルクは十分頑張ったよ。」

ぺ「もう誰かの為じゃなく…自分の為に人生捧げても罰は当たらないんじゃないかな？」

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