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森本「ところでさぁ、北斗は何でここに放り込まれたの？」
ジェシー「さっき見た資料に書いてたじゃん」
森本「知らないよそんなの〜。俺ほとんど文字読めないのに」
高地「そういや北斗の名前は簡単な漢字だったもんね」
京本「あの長ったらしいの全部読んだの？」
ジェシー「そりゃあ、面白そうだったから」
自分のこれまでの経緯を「面白そう」と揶揄されるのは何だか癪だが、この人に逆らった時点で命はどうやらないらしいので押し黙る。
…まぁ、こんな無法地帯に住んでいる事を考えたら、自分の経歴なんて一種のエンターテインメントと同じくらいにチープなものなんだろう。
ジェシー「だからぁ、あれだって。ここの近くの研究所に嵌められちゃったんだよ。可哀想に」
田中「研究所？あの何かよくわかんない白施設？」
ジェシー「そーそー。北斗はそこの薬剤開発部門にいて、慎ましく、真面目に働いていたんだけどぉ、ある日無駄にいっちょ前な証拠作られて、身に覚えのない横領の罪を着せられて、そのまま社会から爪弾き〜！」
田中「っはー！クズい会社もあったもんだねぇ！」
高地「お前に言われたらおしまいじゃん。北斗、お代わり貰っていい？アッサムのストレート」
松村「あ、はい」
キッチンに入って紅茶を入れている間も、どうやら彼等は自分の経歴で盛り上がっているみたいだ。
京本曰く、一般人がここに住みつけるのは珍しいから、とか何とか。
確かに研究所の周りはちょっと治安が悪いなぁとか思っていたけど、ここまでとは思っていなかった。
京本「だから感謝してよね。北斗の事助けてあげたのは俺なんだから」
松村「あ、ありがとうございます…」
むす、と頬を膨らませる京本に半分脅迫された謝意を伝える。
それに満足したのか、京本はキッチンから出て行った。
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ゆづ - 待ってました！本当に好きです！これからも頑張ってください！てか、このシリーズで文庫版が欲しいです！そのくらい好きです！(もし辞めることにしても、消さないでくださいね)いつも元気をもらってます。ありがとうございます (2020年8月26日 14時) (
レス) id: deb2d46d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年8月22日 15時
