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高地「やっほー」
「…」
18区のとある店前で、高地は久方振りに会う高利貸しをしている親友に手を振った。
中性的な顔立ちと黒装束に身を包む異色も異色でいいところの格好の男の姿も、高地にとっては慣れたものだ。
高地「相も変わらずお利口さんなわんちゃんだね」
その後ろに控えている、口輪をされた2匹の犬…同然の人間も、はたまた高利貸しの方も、じっと黙ったままだ。
店前に座っている様に指示した高利貸しに従順に従う犬2匹。
そのまま店内に入ろうとする高利貸しに、「口輪外してあげたら？」と言うと露骨に嫌そうな顔をした。
高地「まあまあ、たまにはいいじゃない」
「……」
一般人からすれば怯むんだろうなぁ、なんて遠くで思いながらも何事もないかのように宥めれば高利貸しは杖をコツコツと叩く。恐らく口輪を外せという意味なのだろう。
高地「結局何だかんだで飼い犬想いなんだねぇ」
店内に入り、1番奥の個室に通す。
というのもここは高地が元締めをしている店だ。問答無用でVIPルームである。
加えて今は貸し切りだ。こういう時元締めをしていてよかったとつくづく思う。
高地「ま、色々聞きたい事も情報交換したいものもあるんだけど、まずは乾杯しようよ。何飲む？」
「シャンディガフ」
高地「いいねぇ、俺ジンバックにしよ。焼き鳥は適当にでいい？」
「ぼんじりあるなら何でもいい」
高地「本当ぼんじり好きだよね」
普段全く喋らない高利貸しの声を聞けるのは高地だけだ。
その中性的な見た目とは裏腹に意外と低い声で言った高利貸しは、手元のナプキンで口紅を拭っていた。
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ゆづ - 待ってました！本当に好きです！これからも頑張ってください！てか、このシリーズで文庫版が欲しいです！そのくらい好きです！(もし辞めることにしても、消さないでくださいね)いつも元気をもらってます。ありがとうございます (2020年8月26日 14時) (
レス) id: deb2d46d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年8月22日 15時
