296話 ページ25
少し前まで確かにAがいた部屋の隅
だが、どういうわけかそこにはAの姿はなく
代わりに可愛らしい三毛猫が毛づくろいをしながら座っていた
首には赤い首輪が巻かれ、真ん中には小さな鈴が付いている
綱「な、なんで猫がこんなところに・・・」
ディ「それよりピエロのやつはどこに行ったんだ？」
部屋の中をくまなく見渡してみるが、やはりその姿はどこにもなく
外にいるディーノの部下も知らないと言っている
六「やれやれ、彼女は本当に自由奔放ですね」
炎「でも、どうしてあの人の力が必要なの？予想して、とか言ってたけどあの人に一体何があるの？」
Aの物事を予想し、確信する力を知らないシモンの面々は頭にハテナを浮かべている
そういえばそうだったとそのことを思い出したツナは、自分が分かる範囲でAの力について説明した
シモンファミリーの全員がその事実に非常に驚いた顔をしていたが
なぜ、ツナ達がAを頼ったのかは理解できたようだ
白「でも、ほんとどこいったんだろうね、ピエロちゃん」
主「よ〜んだ〜？」
噂をすれば影と言ったところか
いつもの脳天気な声色とへらへらとした笑顔とともに、廊下の方からAが顔を覗かせてきた
思っても見なかったところからの登場に僅かな驚きを見せつつも
彼女がちゃんとしたことに安心したのか、何人かの者がホッと息を漏らした
ディ「ったく、お前はまた一体どこにいやがったんだ、しかもあの猫なんだよ」
主「暇だったから綱吉さんの部屋をちょっとね〜、あとあれは近所に住み着いてる野良猫のミリアだよ〜」
綱「え！？オレの部屋ぁ！！？」
どうやってツナの部屋へと入ったのかというと
外にいるディーノの部下すらもツナの話に注目するなか
話に飽きたAは屋根をつたい、カギが開いていたツナの部屋へと侵入したのだ
ツナに注目を集めていた外の者達が彼女の動きに気づかないのは無理は無いといえる
呆気にとられるツナをよそに、Aはミリアと名付けた猫を抱き上げ、すりすりと頬ずりをしている
六「では、話も途中から聞いていなかったと？」
主「バミューダチームの概要がわかってからね〜、あ、で〜も、お話はミリアの鈴に仕込んである盗聴器で一応聞いてたから把握してるよ〜」
首に付いた金色の鈴を指先で弾く
チリンと可愛らしい音が小さく部屋中に響く
それにしても、彼女はやることは本当に抜かりがない
サボるためにすら労力を惜しまないところに脱帽してしまう
―――
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
-翼-(プロフ) - Luna☆様＞ありがとうございます＾＾シルクのメンバーが出てくるかどうかはお楽しみです(^^♪これからも頑張っていきます(｀･ω･´)ゞ (2013年8月11日 16時) (
レス) id: 88a1e3fb8f (このIDを非表示/違反報告)
-翼-(プロフ) - sognoさん» ピエロンは正直者ですからｗいやー、書いてて結構楽しかったです(#^^#) (2013年8月11日 16時) (レス) id: 88a1e3fb8f (このIDを非表示/違反報告)
-翼-(プロフ) - マモン様＞やっぱりヒバリンとくればピエロンかな？なんて思ってそうしましたｗ羽の位置もさることながらサイズ感も悩みましたね(*´・д・)(・д・｀*)ﾈｰ (2013年8月11日 16時) (レス) id: 88a1e3fb8f (このIDを非表示/違反報告)
Luna☆(プロフ) - 続編おめでとうございます！ 第二弾、楽しみです！今度はシルクの人も出るのですか？！楽しみ！頑張ってください！応援しています！ (2013年8月11日 2時) (レス) id: 82bb314cbd (このIDを非表示/違反報告)
sogno(プロフ) - まさかの怪物使いの番外編！ピエロンちゃんが可愛すぎました♪納得のお喋りさんｗ (2013年8月11日 0時) (レス) id: 10efac65b4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：-翼- | 作成日時：2013年6月29日 20時
