33 思い出す星 ページ33
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上役と一緒に店に着いて、男の割合が断然多い営業部の歓迎会なのにいかにも女子が好きそうな綺麗目な店をチョイスするあたりが松本らしいと苦笑した。
松本チョイスなだけあって味の心配はしなくていいんだろうけど。
店に入りぐるりと中を見回すとテーブルの中央、新人の真向かいになる席にあの子が松本と並んで座っていた。
仕事中に着ていたかっちりスーツでは無く、柔らかそうな生地のトップスに着替えてるところを見ると一度家に帰ったのか。
わざわざ帰ったって事は、家近いのかな。
そんな事を考えて、自分はストーカーかと内心苦笑した。
奥の上座に部長を案内し、彼女の隣の席を狙って足早に歩く。
さすがにあからさまに行くのは憚られ、最初からそのつもりな風を装い松本に挨拶をした。
話しながら彼女の隣の椅子を引く。
俺を見ていた彼女に、「いい？」と声には出さずに訊くと彼女は無表情で頷いた。
さっきまでにこにこ笑いながら松本と話していたくせに。
というか、俺以外には愛想良くしてるくせに。
俺だけにそっけない彼女に、それだけ意識されてるのかと思わず笑ってしまった。
「随分可愛らしいお店ですね？」
彼女のそんな一言から松本が店の内装の話を始め、天井に描かれた星の話になった。
普通の男は小学校の理科で習う以上の星座の事すら覚えてるか怪しいところなのに、星座の神話の話まで淀みなく話していくのは松本ならではだろう。
頼んだビールもまだ来ないからと、周りの女子曰く『ロマンチックな松本さん』の話を聞いていると、松本は彼女の誕生月の星座を探し出してはその星座の逸話を話す。
さそり座、アンタレス。昔授業で習ったな。
赤く光る１等星。
まるでそう・・・あの時見た彼女の瞳のような。
「アンタレスね・・・」
思わず呟くと、今は茶色い彼女の目が俺を睨んだ。
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とも(プロフ) - こんにちは。赤い眼の真相？とっても気になります。ってか続きがめちゃくちゃ読みたいです( ^_^ ;) (2020年1月25日 13時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
seiran(プロフ) - みやさん» みやさん、こんにちは。大変お待たせしましたm(__)mたったの１話ですが更新いたしました。この後はもう少し更新頻度は上がるかも。お時間ある時にお付き合いいただけたら嬉しいです(^^) (2018年5月12日 13時) (レス) id: 97bddcb896 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 待ってます (2018年4月14日 10時) (レス) id: 31283dda21 (このIDを非表示/違反報告)
seiran(プロフ) - みぃこさん» みぃこさん、こんばんは(^^)先程、すくない話数ですが更新してきました！もう少しコンスタントに進めるのが理想なんですけど、なかなか時間が取れません（T_T） (2018年2月26日 23時) (レス) id: 97bddcb896 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - おはようございます☆これからの更新楽しみにしてます(*^^*) (2018年2月14日 9時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青藍
作成日時：2018年1月10日 23時
