『進撃の巨人』誇り高き赤き鷹【リヴァイ】《サイドストーリー》パート11 (ページ38)

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wom bat 10 ページ38

ハーツ「冷静沈着なヤツだとは思っていたが・・・」

『いつもは《冷静沈着》よ
いつもはね

地雷踏んだら怖いんだから・・・』

ハーツ「その地雷がチビって事かよ・・・まったく・・・
どいつもこいつもバカバッカだな」

はぁーっ
とわざとらしくため息をつくハーツ

『で、どうだった？』

ハーツ「ウォンのことか？
まぁ、中の上から上の下にまで上がったんじゃね？」

『え？
それ上がってる？
言い方変えてるだけじゃない？』

ハーツ「アイツは
もともと基礎がしっかりしてたおかげで
あとはバランス感覚身につけさせればいいだけの話だったから
上下左右360度どこから攻撃くらってもよろめかず
反撃出来るようにはなった

むしろ
想像以上の食らいつきで
最初は焦ったがな・・・」

『だって

ウォンさんだから』

屈託なく笑顔を向けるルルーノ

ハーツ「そんなに
兵士にこだわる理由でもあんのか？」

『《兵士がカッコイイから》
《兵士は給料がいいから》

あの人はそんなちっぽけな理由で兵士をしてきた訳じゃない

むしろ逆なの』

ハーツ「逆？」

『大切な人を《罪人》と称し
目の前で首をはねられた
首をはねたのは《薔薇のエンブレムの付いたジャケットを着た人》
子供の頃の記憶だから顔は覚えていないんだそうよ』

ハーツ「・・・」

『憎んでいるの《兵士》を・・・

将来の夢は
《自分の妹を殺したヤツの首をはねる事》
だそうよ

だから
《自分は兵士であり続けなければならない》
《ヤツを見つけれるように上にあがらなければならない》
とんだ使命感の持ち主よ

ウォンは・・・』

ハーツ「・・・チビ、《ソイツ》の顔は見えたのか？」

『見えたわ
《彼の記憶》と《実際に見ていたもの》は
似て非なるもの
私が見たのは1枚絵みたいなものだからね』

ハーツ「ソイツは今何処に？」

『・・・秘密』

ハーツ「・・・そーかよ・・・」

チラッとドアを見るルルーノを見て察するハーツ

ハーツ「じゃぁ
ウォンがソイツ殺っちまったら
兵士・・・辞めちまうのか・・・」

『あらやだ
寂しいの？www

まぁ私はどっちでもいいんだけどね』

ハーツ「てめぇの育てたガキだろ」

『目標を達成したその後なんて
ウォンが決める事よ
あの子が選んだ・・・

《悔いのない選択》を私は尊重するわ』

ハーツ「チビがいっちょ前に大人ぶってんじゃねーよwww」

わしゃわしゃとルルーノの頭を撫でるハーツ

『もう28歳なんだけどね！！』

ハーツ「俺ももう38か・・・」