『進撃の巨人』誇り高き赤き鷹【リヴァイ】《サイドストーリー》パート11 (ページ35)

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wom bat 7 ページ35

『・・・！』

急に目付きが変わるルルーノ

リヴァイ「ほぉ・・・少しはやる奴が居るようだな」

ハーツ「これでも俺は《指導者》だ
なめんなよ」

ガシッ

ダンッ

ひょうひょうと避けていたルルーノは
1人の兵士の腕を掴み
地面に叩きつける

それを見たほかの兵士が
スキが出来たと思い
殴ろうとする

ガッ

その兵士の顔面に蹴りを入れるルルーノ

そして倒れる兵士

3分も経たないうちに

半分はひれ伏す

半分はビビり
近づこうともしない

『早くかかってこい
時間が勿体ないだろう・・・』

ウォン「っ！」

背筋を余計に伸ばすウォン

ハーツ「・・・」

憐れむような目を向けるハーツ

リヴァイ「しゃーねーだろ
ああやって叩き込まれてきてんだからよ・・・」

リヴァイも察してか
呟く

『来ないのならば・・・
こちらから行くぞ
グズども・・・』

そう言うやいなや近くにいる兵士を投げ飛ばすルルーノだった

合図から5分も経たないうちに

ただ1人を残して兵士の残骸が散らばる

『後は貴様だけだ』

兵士「ひっ」

最初にルルーノをバカにした兵士はビビる

『確かにこの髪や瞳の色は貴様らにとっては異常なのかもしれんな

だが、人を見た目で判断し罵倒する者のほうが

私からしたら異常だ』

そう言い

ゴッ

ブンッ

ガッ

顔面を殴った後、その顔面に回し蹴りが決まり

ドサッ

最後の一人が倒れたのだった

ウォン「やっぱり・・・師匠は綺麗だ・・・」

リヴァイ「ぁ？」

ピクリと反応するリヴァイ

ウォン「付け入る隙も何も無く
あの威力

本当に綺麗に戦う人だ・・・」

子供のように目をキラキラさせるウォン

ハーツ「てめぇの勘違いだクソガキ」

リヴァイ「うるせぇ・・・」

舌打ちをするリヴァイ

『ハーツさん！ハーツさん！

できたよ！！』

ふんすっ
と鼻息を出しながら言うルルーノ

ハーツ「あぁそうだな」

『じゃぁ・・・』

ハーツ「わぁったよ
で、期間は？」

『2ヶ月間』

ハーツ「2ヶ月間で仕上げろだ？
途中で逃げ出すぞ」

ウォン(そんなにもハードなのか・・・！？)

固くなるウォン

『逃げ出さないわよ
《うちの子》はそんなヤワじゃない』

ウォン「！」

絶対なる確信、信頼する瞳はハーツを見つめる

ハーツ「そうかよ
もし逃げ出したら・・・」

『二度と兵士なんかさせないわ

当たり前じゃない

そんな《意思の弱い兵士》は調査兵団にはいらない』

その声色は恐ろしく透き通り
ウォンのみならず駐屯兵にも響いたのだった