3話 ページ3
涼音父「涼音、そろそろ行くぞ」
「分かったわ」
涼音母「荷物は持った？」
「うん」
みんなには何も言えずに、私は今日
東京に行く
「さよなら…」
今まで凄く仲の良い友達も、恋人も
忘れられない人だって居ない
私はこの1年で何一つ残せてない
きっと次の学校でも…
――東京――
涼音父「今日からここが私達の家だぞ」
「お、大きい…」
前の家よりもずっと大きいお城のような家だった。
涼音父「学校の近くにしたから、友達を連れてくるといい」
友達…できるのかな
「ねぇお父さん、ピアノはどこにあるの？」
涼音父「ああ、防音室があるからそこにあるぞ」
私は3歳からピアノをやっている。
ピアノを弾くと自信がつくし、楽しいから
「ちょっと近くお散歩行ってくるね」
涼音母「気をつけて行ってくるのよ〜」
辺りにはお店ばかり、ビルも高いし賑やか
思っていた通りだと思った。
歩いている途中、綺麗な公園を見つけた。
ふふっ学校にも近いし、帰りにここで日向ぼっこでもしようかな
なんて考えていると…
――♪♪♬
ギターの音…誰か弾き語りでもしてるのかな
しばらく歩いていると
ギターを弾く男の子がいた
私はギター弾けないけどその子もいかにも練習中
な感じ
同い年くらいかな…
しばらくの間その子を見ていた。
とっても綺麗な顔をしている子
目がぱっちりで顔ちっちゃくてイケメンだなぁ
見とれていると、その子が私の方へ振り返った
？「…？、こんにちわ！」
まさか話しかけられると思っていなくて驚く
「こんにちは、ギター弾けるのすごいですね」
？「いやいや！ぜんっぜん弾けてないっすよ！」
「そんな事ないよ！チューニングもちゃんとされてるし弾き方も無駄がないというか綺麗だなって！」
思わず上から目線みたいでハッとした
「あっごめん…」
？「音楽とかやってます？」
「え、まぁ…」
？「あああ！もうこんな時間か！ごめん！俺帰らないと、」
「ふふっ、うん！じゃあまた」
？「また会おうねー！」
また会おうね、か
変な子だなーでも、また会えたらいいな
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りんりん - とても面白かったデス！ (2021年5月3日 22時) (
レス) id: 2410859d7e (このIDを非表示/違反報告)
満月 - コメント失礼します。すごくおもしろいです！できれば続きが読みたい！です！ (2020年8月22日 22時) (レス) id: 23b0a2d9ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セピ
| 作成日時：2020年5月3日 1時
