【あんスタ】☆毎日キラキラ短編集☆

☆瀬名泉☆　ツンデレ【リク】part３ ページ27

瀬名さんside

教室のドアの隙間から中の様子を
覗いてみた。

(人１)が顔を赤くして突っ立って
いる。

横顔しか見えないけど、
その顔は久しぶりに見るあいつの
悲しそうじゃない表情だった。


何が原因で元気がなかったのか
を知りたい---------



ただ、切実にそう思った俺は
教室に入り、(人１)のもとへと
向かった。





瀬「ねぇ、ちょっと・・・。」

あ「っ、はぃ・・・？」

瀬「・・・・・・。」

俺が声を掛けたら、肩を大きく
跳ね上げさせた(人１)。



・・・何、怯えてんの？

瀬「あんたさぁ・・・。」

あ「私っ、えっと・・・、あの
　 ユニットの練習を見に
　 いかないとなので、しっ、
　 失礼しますっ！」

本題に入ろうとしたら俺を
通りすぎて逃げようとする・・・。

ほんっと、なんなんだよ・・・。

瀬「へぇ、羽風の話は聞くのに
　 俺の話は聞かないんだ？」

あ「違っ・・・。」

瀬「何が違うんだよっ！！」

自分の感情を抑えられずに、
怒鳴ってしまった。

後ろにいる(人１)のことが
見れない。


しばらくすると----------

あ「っ・・・あっ、っくぅ。」

瀬「なっ・・・！？」

(人１)が嗚咽をもらして泣いてる。


瀬「なっ、なに泣いてんのっ！？
　 ちょっ、泣きやめって！！」

普段、誰かをなぐさめるなんて
ことしないからどうすればいいか
わからない。

迷った俺は(人１)の頭をなでる
ことにした。


あ「ふっ・・・っ。」

だいぶ落ち着いたので、話の
続きに入る。

瀬「ねぇ、あんた、なんで最近
　 元気ないの？」

あ「・・・。」

瀬「しかも、俺のこと避けてるし。
　 なんでなの？」

あ「瀬名先輩が・・・。」

瀬「？」

あ「瀬名先輩、私のことあまりよく
　 思ってなかったっぽいので・・・。
　 あまり話しかけない方がいい
　 かなって思って・・・。」

瀬「はぁっ！？俺がいつ、
　 そんなこと言ったの！？」

あ「だって、っ・・・、
　 うるさいとか、邪魔とかっ、
　 言ってたじゃないですか！！」

瀬「んなっ！？」

あ「だからっ、なるべく話さない
　 ようにって、うるさくしない
　 ように、邪魔しないようにって
　 頑張ってたんです。」

そう言うと、うつむいてしまった
(人１)・・・。



知らなかった------------

俺のささいな一言、一言で----

そんなに傷ついていたなんて---

こんなにも思い詰めさせて
いたなんて----------

☆瀬名泉☆　ツンデレ【リク】part４→←☆瀬名泉☆　ツンデレ【リク】part２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す