【あんスタ】☆毎日キラキラ短編集☆

☆姫宮桃李☆　「もう知らない」と「ごめんなさい」 ページ2

主人公side



姫「ちょっと(人１)〜、ジュース買って
　 きてって言ったのにまだ〜？」


あ「あ〜、ごめんね。もう少し待ってて
　 くれる？」


うわ〜提出用のプリントのことで
姫宮くんに頼まれたジュースが
後回しになっちゃった。まずいな・・・。


姫「も〜！！庶民のくせに！！
　 主人の僕を待たせるなんて。
　 ほんっと使えないな〜！！」


あ「ごめんって！このプリント出したら
　 急いで買ってくるから。」


姫「うるさいっ！！僕に逆らうな！！
　 生意気だぞ〜庶民っ！！」


　 -------ﾌﾟｯﾂﾝ--------

わたしの中で何かが切れた。

あ「ごめんって謝ってるでしょ！
　 すぐ行くって言ってるのにっ！」

姫「うるさいっ！！(人１)のバカっ！！
　 お前なんて知らないんだからなっ！！」

あ「あっそう。じゃあ、私もそんな
　 わがまま言う姫宮くんなんか
　 もう知らない。」

私はそう言って、スタスタと歩いて
行った。

そりゃあ、遅れた私も悪いけどさ、
あんなに怒らなくったっていいじゃん。


しばらく歩いてるとだんだんと罪悪感が
沸いてきた。

そういえば姫宮くん、最後に涙目に
なってたな〜。

少し強く言い過ぎたかな？


…………なんて悩んでたらベンチがある
所にたどり着いたので、座った。


やっぱり、謝って仲直りしようかな・・・
と思い直して姫宮くんを探そうと
ベンチから立とうとすると…………………


　「ねぇっ・・・。」

控えめな誰かを呼び止める声がした。

ゆっくりと振り返ってみると、

姫「・・・・・。」

気まずそうにうつむき気味の姫宮くんが
立っていた。

その眉は悲しそうに下がっている。

私は何だか申し訳ない気持ちになって
口を開いた。

あ「あのね、姫宮くん・・・。」

すると、

姫「ごめんなさいっ！！」

あ「えっ！？」

姫「ごめんねっ(人１)っ！！謝るから
　 僕のこと嫌いにならないでよぉ〜。」

涙目になりながら私に必死に謝っている
姫宮くん。

そんな彼に胸が傷む。

あ「ううん。私の方こそごめんね！！
　 大丈夫、姫宮くんのこと嫌いに
　 なんかならないよっ！！」

そう言うと、顔をパッと上げる姫宮くん。

姫「ほんとにっ？良かったぁ〜。」

なんて言って抱きついてきた。

姫「ふふふっ、(人１)、(人１)〜っ。」

にこにこ笑っている、いつもより素直な
姫宮くんの頭をなでてあげると、
すりすりと頬をすり寄せてきた。


わがままだけど可愛い彼と私の

---仲直り--




　

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