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デートの場所はもう決めてあった。
それは私の家。
朔間家にすると凛月が自室に逃げてしまう恐れがあり、かといって夕刻でも外にいさせるのは凛月の体質を考えて控えたかった。そりゃ仕事の時は頑張ってもらわなきゃいけないけど他の時は凛月を尊重したい
何より、今回弁明するにおいてお手伝いさんが必要なのだ
今日はお祖母ちゃんが近所の家に遊びに行ってるようで誰もいなかった。
リビングにつながる扉を開けると、ふわふわのしっぽをピンと立たせた可愛いお手伝いさんが待っていた
ル)ミーミー
A)可愛いっ。ルナただいま〜
ルナはその小さい足を動かしてこっちに歩いてきた。なんて可愛いだろうか
凛月はソファの背に腰を預け不機嫌を隠さずこちらを見ていた
さぁ、開戦と行こうじゃないの。ルナを抱き上げて凛月に近寄った
ルナは綺麗な青い目を凛月に向けた
A)ルナ―。彼氏の凛月くんだよ、初めましてだね
ル)ミーミー
凛)…あんたが、俺の大事なものとったんでしょ…ムカつく
凛月はそう言いながらルナに手を伸ばした。その手はルナの鼻もとで止まった。
差し出された手の匂いを嗅いだ可愛い家族はそのまま顔を擦りつけ甘えだした
凛月も凛月で優しい表情でルナを見つめていた
アニマルセラピー…効果抜群だ
A)凛月の事気に入ったんだね。さて、私は適当のお菓子と飲み物持っていくから
先に私の部屋に行ってて。
凛)ダージリン
A)了解、じゃあルナの事お願いね
凛)は？ちょっ
私は戸惑う凛月にルナを預けて呼び止める言葉も聞かずキッチンに逃げた
そして、影からそっと様子をうかがった
ラグドールというだけあって、本当に大人しい子猫は凛月に身を任せている
そんなルナを見て毒気が抜けたのか、ため息をつきながら「ほら行くよ」っとルナを抱きなおし
階段をあがっていった
A)フフッやっぱり似てるなぁ…
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作者名：♪護♪
| 作成日時：2017年3月15日 2時
