ー4ー ページ16
ちょうど浬が味方からボールをうけたところだった。
そのあとはもう早い。
何度も見ても見惚れてしまう。ぐんぐん敵をすり抜けていくドリブル、その短い時間の中での判断力とそれを確実なプレーにして点を取る浬の姿はいつ見ても
A)…かっこいいなぁ
口をついて出てしまうぐらいかっこいい。
ゴールを決めれば先ほどのように女子からの歓声が上がる
瀬)ふーん、浬も人気者なんだねぇ
鳴)でも頷けちゃうわぁ。だって普段あまり表情変わらないのに、あんな小さくガッツポーズしちゃって…仲間とハイタッチして…。クールに見えて情熱的だなんて素敵だもの
嵐先輩はいつのまに用意していたのか、一眼レフで浬を取っていた
…真先輩のキーホルダーついてるから察した。意外にも持ち主は怒っていない
「浬も弟みたいなもんだしねぇ、いいよ別に」だって、明日は槍降るね
そんな中でも自由人は己を貫く。
凛月先輩は、レオちゃんの背中に頭くっつけてぐーすかしてる
……随分と隣が静かだなっとふと思って目を向ける。隣に座っている司君はじーっとサッカーの試合を見ていた
サッカー観戦とか好きなのかな?
朱)…
A)司君…?
声をかけてみて、何の反応もない司君。ちょんちょんっと頬をつついてようやく気が付いてくれた
朱)あぁすみません。…彼もあんな顔するんだと思いまして
A)浬は好きなことにはストイックだからね
朱)知ってますよ。…身をもってね
A)?
困ったように笑う司君に私は首を傾げた
118人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:♪護♪ | 作成日時:2017年3月15日 2時