No.64 まだできます ページ21
「よろしくお願いします」
町体育館の玄関にある受付で、管理人の方に一言頭を下げると、彩は体育館に入った。
「おはよう、立花」
「おはようございます、監督」
槇村は上着を置く為に別の部屋に行こうとする彩を引き止める。
「立花、いつまでマネージャーできるんだ?」
「え…?」
「2年後には受験も控えてる。来年はその準備期間だ。それに、模試とかも増えてくるはずだから、マネージャーやるの、苦しくならないか?」
彩は息を飲んだ。
分かってる。
監督は、自分の心配をきちんとしてくれる。
やる、やらないの選択肢を2つ残した上で言ってくれている。
でも、
「大丈夫です。苦しいのは承知の上。もちろん、そうならないように気をつけます。これは、自分で決めたことですから」
彩は自信たっぷりの笑顔で槇村を見た。
「そうか、……なら良かった!また来年もよろしくな、立花!」
一瞬張り詰めた空気が、すっきりした気がした。
「っしゃーす!」
一番乗りの元気な声が体育館に響いた。
「おはようアーヤ!」
「おはよう!」
_______立花 彩、これからもサッカーチームKZでお世話になります!
❦ℯꫛᎴ❧
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徠楓 - とても面白いです!これからも面白い作品楽しみにしています! (2022年10月24日 16時) (レス) @page22 id: 096e7909ce (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - 大好きです! (2021年12月24日 11時) (レス) id: be87187744 (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - めっちゃ面白いからこれからも色々なお話待ってます! (2021年12月24日 11時) (レス) @page22 id: be87187744 (このIDを非表示/違反報告)
花奈(プロフ) - Raia。さん» ありがとうございます! (2019年1月28日 17時) (レス) id: c4cc4a66e9 (このIDを非表示/違反報告)
Raia。(プロフ) - おもしろい!頑張ってね!更新待ってるよ〜! (2019年1月28日 14時) (レス) id: 098a0cee36 (このIDを非表示/違反報告)
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