No.60 助けて ページ17
「美門、どうした」
「ん?あ、七鬼か…。んーん、なんでも…」
美門が伏せていた顔をばっと上げた。
「砂原!!七鬼、砂原に連絡取れないか!?」
「…と、取れなくはない…」
「急用だ、力を貸して!!」
わかった。と、言うと、七鬼は机の中からパソコンを出した。
中学生がこんなもの持ち歩くことはもうこの際どうでもいい。
だって彼は『七鬼 忍』だから()
『もしもーし?どちらさん?』
画面の向こうから落ち着いた声が聞こえる。
「俺、美門 翼だけど」
『美門?久しぶりじゃん。あ、立花は元気?』
「その立花についてなんだけど…助けてくれ」
『え?ちょっと状況がうまく掴めないな…どういうことだ?』
美門は先程の出来事と、彩の様子について説明した。
少し沈黙を挟んで、砂原の声がした。
『わかった。ちょっと動いてみる』
「ホントか!?ありがとう砂原!」
その横で見ていた七鬼が、安心した表情を見せた。
美門の、今日一の笑顔だった。
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徠楓 - とても面白いです!これからも面白い作品楽しみにしています! (2022年10月24日 16時) (レス) @page22 id: 096e7909ce (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - 大好きです! (2021年12月24日 11時) (レス) id: be87187744 (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - めっちゃ面白いからこれからも色々なお話待ってます! (2021年12月24日 11時) (レス) @page22 id: be87187744 (このIDを非表示/違反報告)
花奈(プロフ) - Raia。さん» ありがとうございます! (2019年1月28日 17時) (レス) id: c4cc4a66e9 (このIDを非表示/違反報告)
Raia。(プロフ) - おもしろい!頑張ってね!更新待ってるよ〜! (2019年1月28日 14時) (レス) id: 098a0cee36 (このIDを非表示/違反報告)
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