君のお姫様にはなれない:葵ゆうた ページ31
※リクエストありがとうございます
小さい頃から夢物語が好きだった。
いつだって悪い魔女に捕まったお姫様を王様が助けてハッピーエンド。
昔は私がお姫様になれるって信じてた。
｢誰かのお姫様にはなれても、私はゆうたくんのお姫様にはなれないんだよ｣
あんずちゃんの隣にいる彼を見ると胸の奥がぎゅってして、苦しくて呼吸が出来ない。
活躍しているのを見ると自分のことのように嬉しくなる。
｢Aさん！今日暇ですか？｣
｢あ、ごめ……今日は薫によばれ｣
｢こんな所で油売ってちゃだめだよ〜。あ、双子のとこの……｣
｢ゆうたです。羽風先輩は今日Aさんにどんな用ですか？｣
｢ちょっと、ね｣
含みを持たせる言い方嫌いだわ。さっくり用件を言ってゆうたくんに断りをちゃんと入れなきゃなのに、首に回された薫の腕が邪魔でうまく喋れない。
｢俺なんかが口出すのはおこがましいと思うけど、下級生に言えないようなことAさんにさせないでください。羽風先輩だけのAさんじゃないんですよ？｣
｢それを言うならゆうたくんのAちゃんでもないんだよなぁ〜｣
見えない火花が散っている。薫の方はゆうたくんを面白がってからかっているのがわかるからまだいいけど、ゆうたくんは…？もしかして、なんて希望持ちたくなかったんだけどなぁ……
｢薫。それ以上煽るの止めなよ。ゆうたくんもこんなのと関わっちゃだめだよ｣
｢こんなのって……酷いよ、Aちゃん。俺とAちゃんの関係じゃん｣
｢そんなのないから。とにかく今日はこいつの相手しないとだから、ゆうたくんごめんね｣
薫の背中を押して立ち去ろうとする私の裾を掴む手。え？と振り返ればゆうたくんの顔が間近にあり、ちょっとだけ仰け反る。
｢明日は、俺の番ですから。ちゃんと予定空けといて下さいね。あと、羽風先輩みたいなチャラい人にAさんは譲りませんから｣
ラッキーカラー
あずきいろ
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aya - 了解です。 (2016年10月5日 18時) (
レス) id: 9ca807122d (このIDを非表示/違反報告)
蒼那(プロフ) - ayaさん» すみません、リクエストはこちらではなく、2の方へお願いします。 (2016年10月2日 20時) (レス) id: c3488d5e02 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 初めまして！リクエストなんですが、深海奏汰君とプールデート良いですか？遅くなっても構いませんので^^ (2016年10月2日 20時) (レス) id: 9ca807122d (このIDを非表示/違反報告)
蒼那(プロフ) - こめこさん» わっ、ありがとうございます！リクエスト了解です！続編に書かせてもらいますね！ (2016年10月1日 21時) (レス) id: c3488d5e02 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - とても面白くて、一気に読んでしまいました…♪あの、リクエストなんですけど、夏目くんでお願いできませんか？シチュエーションは蒼那さんにお任せしますので…！ (2016年10月1日 19時) (レス) id: 7f6475e330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼那 | 作成日時：2016年5月4日 16時
