孤独の女王:日々樹渉 ページ30
※リクエストありがとうございます
日替わりの『月下のアメジスト』の続きです。
｢ねぇ聞いた？こんな噂話｣
曰く、演劇科の女王が学院祭の主役の予選で落ちた。
曰く、女王は五奇人の日々樹渉に恋をした。
曰く、女王が最近劇に出ないのは『皇帝様』が関わっている。
曰く、曰く、曰く、……
それぞれの噂話は尾ひれ背びれついて信用ならないが、生徒はそんな娯楽の真偽などどうでもよい。
ただ『面白ければ』いいのだ。
｢下らない憶測だけで女王様を見下さないで欲しいところですねぇ！貴方もそう思うでしょう？皇帝陛下？｣
｢渉、その呼び方は嫌いだって言っただろう？それに……噂話の中には本物も混ざっているからねぇ…｣
例えば主役のオーディションで落ちた話は本当だ。あくまで主役落ちしたと言うだけで他の主役以上に観客に印象に残るキャラの役は取ってきた彼女は言っていたから。
｢英智には女王様に関しては迷惑をかけましたね。彼女いつまでも本心を打ち明けてくれないもので…｣
｢Aがいなきゃ渉の隣にこうしていられなかっただろうから僕はそのへんは迷惑してないよ。この後も行くんだろう？あとは大丈夫だから｣
｢では、お言葉に甘えて｣
久しぶりに会う彼女はどんな顔をして私を見てくれるんでしょうか？楽しみですねぇ…☆
｢お久しぶりです。女王様…いえ、Aさん｣
｢……わた、る？｣
振り返りに名前を呼ぶ彼女の瞳は可哀想なぐらい不安で揺れていた。
｢主役から落ちたことでも笑いに来たの？悪いけど私今忙しいからまた今度で、おねがっ…｣
｢すみません、うるさい口は塞がせて貰いました｣
唇に噛みつくように荒いキスで口を塞ぐ。勢いあまって切れてしまった唇から赤い血が流れる。
白い肌を伝って流れる赤。素直に綺麗だと思える。
｢私は今日あなたに告白しに来たんです。何故あなたに私が従って来たと思いますか？私があなたに一目惚れしたからなんです。知ってましたか？｣
目を丸くするAさん。知っていたらそれはそれなんですがね。
｢あなたのその美しい瞳がいつか私だけを映してくれないかなんて考えてたって…知ってるはずがないですよね。今からでも遅くはないとは思うんですが、私を、私だけをその瞳に映してもらえませんか？｣
君のお姫様にはなれない:葵ゆうた→←どんな手を使っても:瀬名泉
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 267人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aya - 了解です。 (2016年10月5日 18時) (
レス) id: 9ca807122d (このIDを非表示/違反報告)
蒼那(プロフ) - ayaさん» すみません、リクエストはこちらではなく、2の方へお願いします。 (2016年10月2日 20時) (レス) id: c3488d5e02 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 初めまして！リクエストなんですが、深海奏汰君とプールデート良いですか？遅くなっても構いませんので^^ (2016年10月2日 20時) (レス) id: 9ca807122d (このIDを非表示/違反報告)
蒼那(プロフ) - こめこさん» わっ、ありがとうございます！リクエスト了解です！続編に書かせてもらいますね！ (2016年10月1日 21時) (レス) id: c3488d5e02 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - とても面白くて、一気に読んでしまいました…♪あの、リクエストなんですけど、夏目くんでお願いできませんか？シチュエーションは蒼那さんにお任せしますので…！ (2016年10月1日 19時) (レス) id: 7f6475e330 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼那 | 作成日時：2016年5月4日 16時
