縮まらない年齢の差:佐賀美陣 ページ2
※日替わりから。先生視点
｢好き。何回振られても変わらないから｣
｢A、その好きだって気持ちは麻疹みたいなもんだ。ちゃんと自分の気持ち、整理しろよ｣
何回も何回も繰り返した告白と答え。
Aが何と言おうとこの答えは変えない
……変えられない
何回も何回もこの関係を変えたいって祈ったさ。年齢の差を縮めて、生徒と先生という関係も無くしたいって。
｢……ねぇ、本気なの。陣さんが陣さんだけが好き｣
どくり、と心臓が跳ねた。
誰もいないと思って保健室のドアを開けようとしたら、中からAの声が響く。
｢子供扱いなんてしないで……私はもう大人だよ…｣
鼻を啜る音と声を殺した泣き声が聞こえる
入ることも帰ることも出来ない俺はドアの前から動けない
｢子供扱いしないで……か｣
苦しそうな声が聞こえなくると同時に保健室へ音もなく入る
｢…知ってるよ。お前がもう子供じゃないことぐらい｣
｢お、やっと起きたか。A目元腫れてるから冷やしてけ｣
｢あ、ありがとうございます……｣
何事も無かったかのように振る舞う。
少しAの声が枯れているのも、氷を受け取る時に触れた指先が震えていたのも無視してたのに。
｢ねぇ、陣さん。私がまだ生徒だからダメなの？｣
声が出なかった。そのままAは続ける
｢先生と生徒っていう関係じゃなきゃ、陣さんは私を見てくれる？｣
｢この恋を一過性のものって言うなら、私はなんでこんなに苦しいの？｣
｢……子供扱いはもうやめて….｣
止まっていたはずの涙がまた赤い目元から零れる。全部、全部、答えの出せなかった俺のせい。
｢……やれやれ……｣
自分にため息をつきながら、Aへ手を伸ばす。その時体が跳ねたのを無視して、俺の方へAを抱き寄せる。
｢ぇ……じ、ん…さん…？｣
｢…折角離してやろうと思ったのに、台無しじゃねぇか……｣
理性を壊さないように、Aに嫌われないように。優しく口元に触れていく
｢子供扱い、やめてるやるよ。もう離さないから｣
貴方に追いつきたくて:蓮巳敬人→←吸血鬼は恋が出来ない:朔間零
ラッキーカラー
あずきいろ
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aya - 了解です。 (2016年10月5日 18時) (
レス) id: 9ca807122d (このIDを非表示/違反報告)
蒼那(プロフ) - ayaさん» すみません、リクエストはこちらではなく、2の方へお願いします。 (2016年10月2日 20時) (レス) id: c3488d5e02 (このIDを非表示/違反報告)
aya - 初めまして！リクエストなんですが、深海奏汰君とプールデート良いですか？遅くなっても構いませんので^^ (2016年10月2日 20時) (レス) id: 9ca807122d (このIDを非表示/違反報告)
蒼那(プロフ) - こめこさん» わっ、ありがとうございます！リクエスト了解です！続編に書かせてもらいますね！ (2016年10月1日 21時) (レス) id: c3488d5e02 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - とても面白くて、一気に読んでしまいました…♪あの、リクエストなんですけど、夏目くんでお願いできませんか？シチュエーションは蒼那さんにお任せしますので…！ (2016年10月1日 19時) (レス) id: 7f6475e330 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼那 | 作成日時：2016年5月4日 16時
