突然に暗い ページ8
「ちょっっと〜!!ゆうたと光と春川はどこ行ったわけ?何で戻ってこないの!?」
「Shut up!私たちが騒いだところで何の意味もないでしょう、大人しくしていなさい!」
「騒ぎたくもなるでしょ!ああもうっ、Aも休みっぽいしあんずもいないし!もうやだよぉ、会長〜!」
「皆さん何かしらの事情がおありなのでしょうし少しは我慢なさい!こんな時まで人に頼る気満々ですか!ねえ仙石くん!?」
「拙者に振らないでほしいでござるんですけど!?」
「キーーーッ生意気!」
・・・地獄絵図。
まだ教室入ってないのに聞こえてくる大声。
ご近所迷惑この上ない。
もう多分昼休みも過ぎたと思うし、少しは順応したらどうなんだ。
そう言う私が順応してるかは別として。
「入りたくない・・」
「んー、でもここでウロウロしてても始まらないな〜。突撃です!」
「えっちょっ」
春川がバァンとドアを開け放った。わあ大胆。
途端に教室内は静かになる。
「みんな!喧嘩はよくないです!」
そして響く春川の大声。
しばしの沈黙。
「は、春川くん!戻って来たのですね!良かった・・」
「A!学校来てたんだ、でも何で春川と・・」
「さっき会いました!ね、Aちゃん!」
「う、うん」
仙石の方をちらっと見る。
居づらそうに目をそらしていた。
ぐぬう。ほんとに気まずい。
ここでちゃんと謝って仲直りしとかないと。
頭の中では分かっていても、いざ本人を目の前にすると、全身が固まったように、動けなくなる。
もし拒絶されたら。そんな妄想で、声が、出ない。
分かってる。拒絶なんて仙石はしない。
それでも、やっぱり、こわい。
なんだ、全然ポジティブでもアクティブでもないじゃないか。
私は一生被害妄想に苛まれて、何も出来ず、たくさんの後悔を抱えながら生きていくんだろう。
なんて馬鹿馬鹿しい。
「美作、逃げろ!」
声が聞こえたのは、そんな時だった。
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クラゲ(プロフ) - めっちゃ面白いです!続き楽しみにしてます! (2022年4月10日 15時) (レス) @page17 id: 3ba0a6e972 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 続き楽しみに待ってます (2021年8月29日 19時) (レス) id: 2149cb42f2 (このIDを非表示/違反報告)
小林(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます〜!ですです!偶然にもどっちもswitchでしたね今気づきました( ) いつになるか分かりませんが気長にお待ちいただければ幸いです〜〜 (2020年5月1日 18時) (レス) id: 7024b5686c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 夢主ちゃんはつむぎに、あんずちゃんは夏目にってことですね...?学園内で何が怒ってるんでしょう(;−ω−)続き待ってます (2020年4月26日 14時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
小林(プロフ) - 碧月蒼さん» うわ〜〜〜んありがとうございます……正直このまま放置って考えてたんですけどそうやって言ってくれる方がいる限りできませんね……が 頑張ります… (2020年4月1日 18時) (レス) id: 7024b5686c (このIDを非表示/違反報告)
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