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『あっ…』
「げ…っ」
『おやぁ〜？』
ショッピングセンタービル内にある手芸店。
せっかくだし、Aが一生懸命考えてくれた衣装のデザイン画を見ながら
揃えられるものだけ揃えておこうと思っていた。
Aも納得して、二人で選んでいた最中だった。
―――――何故、こんな所にいるんだ。
日々樹『これはこれは……amazing☆
まさかこんな所で私の可愛い後輩に会えるなんて…！
まさしく運命！私と北斗くんは生粋の運命によって結ばれていたんですねぇ♪』
よりにもよって、一番会いたくない人物。
…いや、むしろ存在を抹消したい。
同じ演劇部に所属する先輩―――――日々樹渉。
『こ、こんにちは。日々樹せん…っ』
「行こう、A。もう此処には用はない」
『え…えっ…北斗くんっ』
…出来れば、他人のフリをしてやり過ごしたい。
あまり関わらずに、なかったことにしたい。
しかし、それはあまりにも儚い願いだった。
日々樹『相変わらず、つれないですねぇ。
とりあえず、此処で会った記念に…☆どうぞ、薔薇の花です』
「いらん。っていうか、アンタはこんな所で何をしているんだ。
…いや、何をしていてもいいからとりあえず俺達に絡んでこないでくれ」
日々樹『私は、演劇部で使う衣装の材料を見に来たんですよ。
…そうだ。北斗くんの衣装も見繕ってあげます☆
王子様仕様で、きっと似合いますよ〜』
「やめろ、変態。
俺たちはユニット衣装の材料を見に来ただけだし、もう用は済んだ。
いつまでも此処にいる必要を感じないし……これで失礼する」
この人の扱い方は分かってる。
真面に相手をするのは疲れるし長引くので、
適当に話を切り上げて退散するのが一番いい。
なにより……せっかくの二人の時間を邪魔されたくはなかった。
日々樹『ほほぉ……それにしても…二人は随分と仲がいいんですねぇ♪』
…何処を見て言ってるんだ？
不思議に思って視線の先を辿って見る………と。
……手？
視線の先にあったのは、繋いだまま二人の……っ
「ち、ちが…っ！
これは…別にそういうんじゃなくて…」
……まずった。
まさか、この人に見られるなんて…
面白いことなら何でもするこの人が、こんなネタ放っておくわけがない。
ここは…
逃げるが勝ち、だ。
彼女の手をぎゅっと握り直すと
一目散に走り出していた。
日々樹『ふふふ…若いっていいですねぇ☆amazing…』
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ゆめ(プロフ) - 若草さん» 初めまして！コメントありがとうございます(*^^*)同担様にお会いできるのはとても嬉しいです。私もスバル君と真緒くん大好きなので(//∇//)更新が遅くてお待たせしてしまうかも知れませんが、これからも宜しくお願い致しますm(__)m (2017年9月21日 19時) (
レス) id: f6bbd1de18 (このIDを非表示/違反報告)
若草 - 作者様の丁寧であたたかい文章と作品の雰囲気がとても好きです!私もトリスタが好きなので(同担拒否でしたらすみません)、スバル君と真緒君、本編の方も楽しみにしています!長文失礼しました。更新頑張って下さい! (2017年9月21日 18時) (レス) id: f7431038ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - かわいさん» コメントとご指摘ありがとうございます！直しました。亀更新ですが、これからも宜しくお願い致しますm(__)m (2017年8月9日 11時) (レス) id: f6bbd1de18 (このIDを非表示/違反報告)
かわい - 面白かったです！一番右のお星様押しておきました！真くんは游木くんではなく遊木くんだと思います！ (2017年8月7日 18時) (レス) id: 36044e2c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆめ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maycry
作成日時：2017年6月4日 23時
