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次の日。
昨日看病してくれたお礼がしたくて、小さなお菓子を持って花城先輩のクラスにやって来た。
守沢
「おっ高峯！体調はどうだ？良くなったか？」
高峯
「はい、おかげさまで…あの、花城先輩います？」
守沢
「いるぞ！今呼んでくるから、ちょっと待っててくれ」
教室をチラッと覗くと、クラスメイトと仲良さそうに話している先輩。
なんだ、このモヤモヤ感。
守沢先輩が声をかけると、俺の方に振り向き笑顔で手を振る先輩。それを見た瞬間、さっきのモヤモヤはどっかいった。
「高峯くん！体調は大丈夫？」
高峯
「はい、昨日はありがとうございました…。あの、これ昨日のお礼です…」
「わざわざごめんね…ありがとう！あっ！これは…私の好きなお店のクッキーだっ」
テンションを上げてぴょんぴょん跳ねる先輩。
はあ、かわいい…うさぎみたい。
高峯
「先輩もここのお店好きなんですね。俺も好きでよく買いに行くんです」
「そうなんだ！高峯くんとは気が合うね」
昨日のお礼も済んじゃったし、俺が先輩に用事できることなんてこの先無いかもしれない。
このまま先輩と話せなくなるのは、嫌だ…
高峯
「…あの、花城先輩」
「ん？」
高峯
「今日のお昼、一緒に食べませんか…？」
緊張で声が少し震える。
「いいよ！一緒に食べよう！」
高峯
「え、ほんとに？いいんですか？」
「うん！今日は天気もいいし、外で食べよっか」
なんとなく断られる気がして顔を上げるのが怖かったけど、あまりの嬉しさに俺は思わず先輩の両手を握った。
高峯
「ありがとうございます！じゃあ、お昼に玄関で待ち合わせましょう！」
「わかった！」
早くお昼休みにならないかな…
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作者名：あねもね | 作成日時：2021年1月19日 19時
