巴日和の初恋 (ページ15)

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先日オープンした街中のカフェでEveの2人と七瀬はコーヒーを飲みながら雑談を楽しんでいた。日和がトイレに席を立った後、ジュンはすかさず口を開いた。

ジュン「あの…俺邪魔っすよね…、なんか久し振りの幼馴染の再会に割り込んじゃってすんません…」

「いいえ、お気になさらずに…！日和との活動はどうですか？一緒だと何かと大変でしょう？あの感じだと中身は幼少期と変わってないみたいだから…」

さすが幼馴染…
良く分かっていらっしゃる…

ジュン「そっすね…正直一緒にいて疲れること多々あります。特に俺にはクソみたいな扱いで荷物持ちやら雑用やら色々やらされてますね…」

「ふふ、やっぱり…。雑誌を見ている時にEveのライブ写真を見て、そこで初めて日和と漣くんでEveとして活動していることを初めて知ったんです。写真に映ってる日和はすごく楽しそうで、漣くんと一緒にいることでよりアイドルとして輝いて見えました。それが嬉しくて…ありがとうございます」

七瀬さんはペコリと会釈してにこっと笑った。海外でのハードな活動中でもおひいさんのこと気にしてるなんて、七瀬さんにとってもおひいさんは特別な存在みたいっすね。

ジュン「いやいや、お礼を言われることなんてこれっぽっちもないっす！俺もおひいさんには恩がありますし、アイドルとしては学ぶところ多いんで」

日和「うんうん♪仲良くお話してるねっ☆ジュンくんが終始気まずそうに肩丸めてるから心配だったね！」

日和は隣にどかっと座り、
余計なこと話してないよね？と冷酷な笑顔で圧をかけてくる。
ジュンは怪訝な顔でむしろ褒めましたよと小声で伝える。

「…あっ、それで本題なんだけどね。今日相談…というかお話したいことがありまして」

七瀬さんは少し息を詰まらせながら、真剣な表情で口を開いた。

「実は今所属している事務所から離れることになって、

新しく日本でアイドル事務所を探しているんです」