story22 ページ22
瑠衣「おねーちゃん、人生ゲームやろ〜!」
いよいよ明日だ。
千秋さんと水族館に行く日。
これってデートなのかな…って何考えてんだ私。
この間はいきなり抱きしめられてちょっとびっくりしちゃった。それに、小さい頃助けた男の子だったことも衝撃だし。まさか千秋さんだったなんて…
瑠衣「ねえ!!!聞いてるううう!?」
「わぁ!びっくりした…!ごめん、私無視してた!?」
瑠衣「無視してたー…ひどいー……」
「え、ごめん!泣かないで!」
瑠衣「どうせまた師匠のこと考えてたんだろ!」
「え……あっえっと、その………」
何この子、いつの間に勘が鋭くなったの!
お姉ちゃん弟の成長にびっくりだよ……
っていうか私が分かりやすいのかな。
なんか最近ふと気づけば千秋さんのことばかり考えちゃうな。
母「も〜瑠衣〜!お姉ちゃんはね、明日デートなのよっ、デート♪今日はいい子にしてさっさと寝なさいな〜」
瑠衣「え!デート!?なにそれ、聞いてないけど!」
「ちょ、お母さん!?内緒って言ったでしょう!?」
母「ふふ♪ごめんなさい、未桜があまりにも考え事してるから思わず口に出ちゃった♪」
全くもう…瑠衣はなんか知らんけど口ぽかーんってしてるし。お母さんってば本当に口軽いんだから変な事言えないな…。
瑠衣「お姉ちゃん、師匠と結婚するの…」
「はいぃ!?で、出かけるだけだから!け、結婚とか急すぎるってば!」
母「結婚したら師匠は瑠衣のお兄ちゃんになるのよ〜♪よかったわね〜♪」
瑠衣「まじ!?お姉ちゃん、早く結婚して!俺、師匠がお兄ちゃんだったらめっちゃ嬉しい!」
「ちょ、ちょっと待って!話が進み過ぎだから、一旦落ち着こう!?」
まったく、うちの家族はすぐはしゃぎ過ぎ!
母「今日、うちに荷物が届いてね。千秋くんからこの間のお礼ですってお菓子を送ってくれたの。こういう事ってできる子ってなかなかいないと思うのよ。千秋くん、とてもいい子ね…」
「千秋さんが…?」
母「お母さんね、未桜には千秋くんみたいな律儀で優しい子と結婚してほしい。強制するつもりはないのよ!でも、あういう子なかなかいないと思うから、もし少しでも気があるならまずは交際から真剣に考えてみたら?」
お母さんはにこっと笑いキッチンに向かっていった。
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作者名:あねもね | 作成日時:2020年8月24日 14時