[忍たま]*.ﾟ忍者の卵とお姫様 2 *.ﾟ[愛され]

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きり丸「あー、あちぃ〜〜！！！」


今は夏休みだというのに、私たちは今この暑さの中忍術学園へと足を進めています


きり丸「なぁんで出校日なんてもんがあるんスかね〜」


目をあげれば陽はいよいよ明るく、先の方で陽炎を揺らめかせそうに坂道を照らしている


A「家が遠い子もいるのに、学園長先生の思い付きも夏休みくらい勘弁して欲しいよねぇ…。」


きり丸「全くっスよ。折角のアルバイト日和に銭が貰えないなんて…」


きり丸は涙か汗か分からない程に顔を濡らしている


A「水分勿体無いよ〜」


本日は学園長先生の気まぐれにより、全生徒一斉出校日となっている為土井先生は先に忍術学園の方に向かっている


夏休みも残り半分程、一体何の連絡があるのだろうか


きり丸「あ、着きましたね。じゃあ俺は一年は組の教室にに行くんで！また後で〜！！」


A「うん！じゃあね〜」


きり丸と別れて、私も自分の教室に向かう


途中で下級生の教室からワイワイと楽しそうな声が聞こえてきた


『勘弁して欲しい〜』と言いつつも、みんながみんな久々に友達に会えるのが嬉しくてたまらない様子だ


ふふっと笑みを零しつつ、教室の戸に手を掛ける


A「おは揚子江気団〜」


立花「なんなんだ、その挨拶…」


A「知らないの？南蛮流だよ」


立花「全くもって知らん」


伊作「Aちゃん、おはよう〜」


A「わぁ伊作！早いね〜」


伊作「僕は家が遠いからね。昨日着いたんだ」


A「それはそれはお疲れ様です〜」


それから続々と人数が増え、長次、小平太、留三郎と徐々に集まり出した


まあ此処はい組の教室なんだけどね


鉢屋「学園長先生からの伝言でーす、全生徒一旦中庭に集まれとの事です！遅れてきた人にも伝えるように注意してくださーい。」


突如、学級委員長委員会委員長代理の鉢屋三郎が気だるそうに声掛けをしに来た


どうやら全教室回っているようだ


目が合うと彼はふにゃりと笑ったので、私も手を振り返した


な、なんか久々に見るとかわいい……


じゃなくて！早く中庭に向かわないと！


A「じゃあ私たちも下級生を連れ出しつつ行こうか。」


中庭にはもう既に結構な数の生徒が集まっていた

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