【あんスタ】キラキラの魔法

第33話:連絡 ページ35

はぁ〜〜〜〜………

『(どうしよう…)』

生徒会長さんにいい忘れたけど私、七種さんに少し前に勧誘されてるんだよね…やっぱり先に誘ってくださった七種さんの方に行くべき…だよね

『(でも…なんで私なんだろう…乱さん達はすごく人気みたいだから、私なんかよりもっとすごい人を勧誘したっていいはずなのに…)』

私を誘っても何もないと思うんだけどなぁ…

『(今日はもう、居残りしないですぐ帰ろうっと…)』

イベントも近いのにこんな悩んでたら当日にも支障出ちゃうだろうし…

『(早くこの悩み癖もなんとかしないとなぁ…)』

＿

『ただいまー』

「おかえり。今日は残らなかったんだな」

『うん。着替えてお手伝いするね。お父さんは？』

「いま接客してくれてる。このあと俺と交代」

『そっか。お兄ちゃんと交代のときに私はいるね』

「おう。あと30分で俺の番だから、2時間ぐらいは楽できるよ」

『はーい。じゃあその2時間でちょっと部屋でイベント用のアクセサリー作ってるから時間経ったら教えてね』

「ん。A…」

『？なに、お兄ちゃん』

「あんま、無理すんなよ」

『うんっ』

お兄ちゃんにはバレバレだなぁ…

＿

『(さ、七種さん忙しいだろうし出れるかわかんないけど…一応留守電にかけていいかな…大丈夫かな…)』

あ、アイドルさんと初の連絡…殺されそうだなぁ…
※当たり前のようにあの二人はなし

殺されないかな、死なないかな…

七「《もしもし》」

『ぴっ…でた…(でた…)』

七「《ぴってなんですか…そんな鳥の鳴き声みたいな…》」

『あ、ぅ…ご、ごめんなさい。七種さん…華苗です』

七「《どうも、この間ぶりですね。どうかなさったんですか？》」

『あの…その…私、アイドル科の生徒会長の天祥院英智さん…？に社員として引き入れたいって言われて…私自体、その…先に声を掛けてくださったのは七種さんなので、断ろうとは思ってるんですけど…』

七「《ﾁｯ……》」

『(ひぇ…舌打ちされた…)ご、ごめんなさい…！』

七《「は？…あなたがどうしたいかはあなたが決めてください。自分はいつでも待ちますよ》」

『えっ…』

〈Aさんの声する。いま通話してる相手Aさん？〉

〈はぁ！？一人勝手に電話してるなんてずるいね！変わって！！〉

〈アンタ何歳なんすか…もー。〉

七「《どうも騒がしくてすいませんねぇ》」

『い、いえ…楽しそうで何よりです』

後ろの賑やかさとかいつも通りで安心するなぁ…

第34話:社会的死→←第32話:言う時は

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す