暗殺少女はトリッパーのようですよ？[H×H] (ページ7)

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一次試験三ページ7

それから約一時間。
いったいどこまで走らせるつもりなんでしょう。
まあ別に重いものを持っている訳でもないし、割と余裕なんですが。
余談ですが走り出して十分くらいしたところでスケボーはキルアが、走るのには向かないからと脱いだサンダルはクラピカさんが持ってくれました。
ありがたい話です。まぁ多分私クラピカさんより体力ありますが。
っと、そんなことを考えているうちに出口に続いている階段らしきものが現れました。
これくらいの長さなら余裕ですね。
「よいしょっと」
着きました。どうやら私は三番目。
一番と二番はキルア達ですね。どちらが先に着いたのかで競っています。微笑ましい光景ですね。
あ、レオリオさんとクラピカさんも着いたようです。
階段から地上への境目のシャッターが閉まるとサトツさんが地上についての説明を始めました。
サ「ヌメーレ湿原。別名詐欺師の塒。この湿原の生き物達は珍奇にして獰猛です。人間をも欺き食料にしようとしている。十分注意してついて来てください」
詐欺師の塒、ですか…。
おそらくサトツさんの後ろが一番安全でしょうね。
？「そいつはウソをついているッ！！」
おや、言ったそばからさっそくですか。
いったいどんな嘘をついてくるのでしょうね？
？「これを見ろっ！この湿原に生息する人面猿だ。人間に擬態し人を誘い出し…他の生物と協力して捕食する凶悪な生物！こいつはハンター試験の受験者を一網打尽にするつもりだ！」
やれやれ、所詮猿如き下等生物のつく嘘と侮ってはいましたが、それにしても酷すぎますね。
少し考えれば簡単に嘘と分かることを…。
とりあえず騙されかけている単純二人の背中をど突いておきましょう。
と、そんなコントを繰り広げていると数枚のトランプが風を切ってサトツさんと自称試験官さんに飛んで行きます。
サトツさんは割と余裕そうにそのトランプを指で受け止めましたが、自称試験さんはそのトランプに貫かれて、絶命してしまいました。
ヒ「これで確定、そっちが本物の試験官だね♧」
犯人のヒソカさんはそのよく見ると端正な顔を歪めてにやりと笑います。
サトツさんは何でもないことのようにトランプをパッと地面に投げ捨てました。
ヒ「ハンター試験官は現役のハンターが無償で引き受けるものだ。我々が目指すハンターのはしくれともあろうものが、あの程度の攻撃を防げない訳がないからね♢」
それにしてもその確かめ方は過激すぎると思います。