8 ページ10
その日の帰り道、私は潮田くんと杉野くん、岡野さん、茅野さんと帰っていた。
「なー
上に乗ってるイチゴくれよ」
「ダメ！！
おいしいモノは1番最後に食べる派なの！！」
皆で帰るってすごく楽しい。
買い食いして皆で喋りながら帰るってなんか夢みたい。
まぁ私は何も買ってないけどね。
『ん？どうかした岡野さん？』
私は何かに気づいた岡野さんに声をかけた。
「え？
あーいやあれ」
「あ
前原じゃんか」
「一緒にいんのは確か⋯
C組の土屋果穂」
「はっはー
相変わらずお盛んだね
彼は」
見た目通りって感じ。
「ほうほう
前原くん駅前で相合傘⋯と」
「相変わらず生徒のゴシップに目がねーな殺せんせー」
「ヌルフフフ
これも先生の務めです」
『そうなんですか、潮田くん？』
「うん、修学旅行の時もかなり⋯
盗み聞きしたりこんなふうにメモとったりしてた」
『そうなんでね』
なんて厄介で下世話なタコ先生なんだろう。
「3学期までに生徒全員の恋話をノンフィクション小説で出す予定です
第1章は杉野くんの神崎さんへの届かぬ思い」
『殺せんせー下世話ですね
でもそれは少し読んでみたいです』
「そうでしょう
ヌルフフフ」
「ぬー
出版前に何としても殺さねば」
「じゃあ前原くんの章は長くなるね
モテるから
結構しょっちゅう一緒にいる
スポーツ万能で行動的。
顔もイケメンの方。
普通の学校なら成績も上位でもっと人気者だったのかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルルナ | 作成日時：2024年1月30日 3時
