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7.湿気の時間 ページ9
あっという間に梅雨の時期の6月に突入した。
毎日雨で正直気分が下がる。
髪の毛もうねるし最悪。
でももっと気になるのは殺せんせーの頭が妙に大きいこと⋯。
「殺せんせー
33
「水分を吸ってふやけました
湿度が高いので」
「「生米みてーだな！！」」
殺せんせーってしけるの？
何の成分で構成されてるの、あの体⋯。
「雨粒は全部避けて登校したんですが
湿気ばかりはどうにもなりません」
いいなぁ、雨粒全部避けられるんだ。
私も殺せんせーと一緒に登校したいかも。
「⋯⋯ま
E組のボロ校舎じゃ仕方ねーな」
それもそうだ。
本校舎は常にエアコンで気温、湿度を一定に保ってある。
私も本校舎にいる時は湿気なんて気にしたことなかったし。
「先生
帽子どうしたの？
ちょっと浮いてるよ」
倉橋さんの言う通りたしかに微妙に浮いている。
「よくぞ聞いてくれました
先生ついに生えて来たんです
髪が」
「「キノコだよ！！」」
「湿気にも恩恵があるあんですねぇ
暗くならずに明るくじめじめ過ごしましょう」
暗くならずに明るくじめじめね⋯。
もう結構気分下がってるからなー。
なんか面白いことないかなぁ？
てかあのキノコ食べちゃうんだ。
そもそも食べられるの？
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作者名：ルルナ | 作成日時：2024年1月30日 3時
