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『はぁー。
やっと終わった⋯。』
今日は色々ありすぎて疲れた。
「Aちゃん！
随分疲れてるみたいだね？
大丈夫？」
『あっ茅野さん。
はい、何とか大丈夫です。
E組って思っていたよりもハードなんですね。』
「うーん。たしかにそうかも。
暗殺もあるしね。
それに勉強だってクラス全員50位以内目指して頑張ってるし。
まぁ中間テストはだめだったんだけどね。」
笑いながら茅野さんは言った。
だけど正直すごいと思うけどな。
今回のテストは噂によるとテスト2日前に全教科の範囲を大幅に変えたらしい。
しかもそれをE組の生徒だけに報告無し⋯。
その中で最下位にE組がいないだけで正直すごい。
まぁ最下位はテストを受けてない私だったんだけどね。
『そんなことないですよ。
今のE組はすごく活き活きしててすごいです。
中間テストのことは完全に理事長先生の思惑通りだったんだと思います。
絶対皆さん50位以内になれると思います！』
「うん、そうだよね！
私もそう思う！
Aちゃんも頑張ろうね！」
『はい！もちろんです！』
「そうだ！あのねAちゃんも今日一緒に皆で帰らない？」
『あっごめんなさい。
今日はフルートのレッスンがあって。
時間まで教室で少し吹いてから帰ろうと思ってるんです。
せっかくのお誘いなのにごめんなさい。』
「そっかー。残念！
フルートのレッスン頑張ってね！
次は一緒に帰ろうね、バイバイ！」
『はい！さようなら！』
茅野さんを見送った後、1人で楽譜を見てるといつの間にか教室には誰も居なくなっていた。
ふと横を見ると隣の席にはまだ鞄が置いてあった。
「何？そんなに俺の事気になる？」
『え？』
ふと教卓の方を見ると赤羽くんが立っていた。
『いつの間に！』
「んー？前から入ってきたんだけど？
全然気づいてなかったね。
ずっと見てたんだけど。」
『え⋯。』
「っふ。嘘だよ、来たばっかり。
そういえば、はいこれ。
さっき会った時落としていったよ。
じゃあ俺帰るから。
またね、Aちゃん。」
『えっ⋯。ありがとうございます。』
そう言うと彼は私に生徒手帳を渡し帰ってしまった。
てか落としたの気づかなかった。
それにAちゃんって⋯。
私名前呼び許可した覚えないんですけど⋯。
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作者名：ルルナ | 作成日時：2024年1月30日 3時
