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『なっなんでこんなところに！』
どうして赤羽くんがこんなところに！？
もうとっくに授業始まってるはずなのに。
てか早く涙拭かないと⋯。
「いやー。ここ俺のサボりスポットなんだよねー。
もう少しで6月で梅雨の時期じゃん？
そしたらなかなかサボれなくなるからさ⋯。
今日あったかくて昼寝には最適じゃん？」
『た、たしかにそうですね。』
「てかどうしたの？さっき泣いてたでしょ？
ただのサボりかと思ったけど違うの？」
やっぱり見られてたか。
『いえ⋯。
ただのサボりです。
ただフルート吹いてたら少し悲しくなってしまって⋯。
そっ、それだけです！』
「ふーん。」
『あの⋯。
このことは皆さんに内緒にしておいてください。』
「えぇー。
どうしようかなー？」
何この人⋯。
めちゃくちゃ人の事からかってる顔してる。
何かムカつく⋯。
『お願いします！』
「あはは。嘘だよ。
別に誰にも言わないよ。」
『それって信じていいですか？』
「うん、もちろん。」
『ありがとうございます。
くれぐれもよろしくお願いします。
それじゃあ私教室戻るので失礼します！
あっ！ここで会ったことも誰にも言わないでください！』
私はフルートを持ったままその場から走り去った。
フルート持って走っちゃだめなのに⋯。
でもしょうがないよな。あの状況だし！
「あー。行っちゃった。
もう少し話したかったのにな。まっいっか。
てか生徒手帳落としてるし。どんだけ急いでたんだよ⋯。」
私は生徒手帳を落としてることに気づかず、校舎まで戻ってきていた。
昇降口でフルートを片付け教室へと戻った。
『すみません！
遅くなりました！』
「にゅやッ！Aさん！
授業の遅刻はいけません！
てっきり先生はサボりかと思ってしまいました！」
『すみません！お昼寝してたら寝過ごしてしまって⋯。』
「しょうがないですねぇ。
早く席に着いてください。」
『はい！』
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作者名：ルルナ | 作成日時：2024年1月30日 3時
