E組にやってきたフルート奏者【赤羽業】 (ページ6)

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あっという間に昼休みになっていた。

今私は裏山のいい感じの木陰にいる。

あの後普通に授業を受けたり暗殺の特訓をしたりでかなり疲れた。

フルートやっているのもあって運動とか筋トレとかしてたから、少し体力には自信があったはずなのに思ったより動けなかった。

それにナイフも銃も扱いが難しすぎる。

暗殺とか私には関係ないって思ってたけど体育の時間にやるなら別だよね。

できる限りやって少しでも成長しないとな。

『銃はナイフに比べたら少しできたから頑張ろうかなー。』

暗殺への決意決めて背筋を思いっきり伸ばす。

『ここ凄い気持ちいいー。フルートも持ってきたし午後の授業サボろうかなぁ。

⋯なんか疲れちゃった。』

私は早速フルートを出して吹き始めた。

軽く音出しをして、練習していた曲を吹くことにした。

星のセレナードという曲だ。

スマホで録音しておいたピアノの音を流しながら吹くことにした。

曲自体はすごく良い曲で吹いていてもすごく楽しい。

けどすごく辛くて悲しくなる。

きっと練習中にたくさん怒られるからだろうな。

自分の存在まで否定されているように感じてしまうくらいに怒られる。

それはきっと先生が私の実の母親だからというのも関係しているんだろうな。

血の繋がった子になら何を言ってもいいと思っているんだろう。

『はぁ。なんで⋯泣きたいわけじゃないのに。』

私の目からは気づいたら涙が流れていた。

「えっ！？

びっくりした。どうしたの？」

『えっ！？』

声が聞こえてびっくりしてその方向を向くと赤羽くんが何故か立っていた。