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「A⋯
気にしなくていいんだよ？
私は大丈夫だから」
『ダメだよ⋯そんなのダメ！』
ピッ！
その時急に殺せんせーが笛を吹いた。
「そうですよ
Aさんの言う通りですよ、片岡さん
しがみつかれる事に慣れてしまうと⋯いつか一緒に溺れてしまいますよ
例えばこんな風に」
そう言うと殺せんせーはとある紙芝居を見せてきた。
題名は⋯「主婦の憂鬱」？
｢ちょっと今月の家賃をどうするつもり！？｣
｢うるせーな
パチスロだよ
パチスロ！！
ジャマすんなどけ！！｣
｢きゃっ！！｣
｢⋯ごめんな
家賃がチョコ1枚になっちまった
見捨てないでくれよぉ⋯
俺 おまえがいてくれないと何にもできない奴なんだよ⋯｣
｢⋯もうっ
ほんとダメな人なんだから⋯♡｣
なんとも現実味のある話だ。
将来メグちゃんはこんな風に⋯考えるだけでぞっとする。
メグちゃんもぞっとしてるなぁ⋯。
「いわゆる共依存というやつです
あなた自身も依存される事に依存してしまうのです」
なんとも恐ろしい話だ⋯。
「片岡さん
あなたの面倒見や責任感は本当に素晴らしい
ですが、時には相手の自立心を育てる事も必要です
「こいつならどんなにしがみついても沈まない」そう思うと人は自力で泳ぐ事をやめてしまう
それは彼女のためにもなりません」
「⋯どうすればいいのかな殺せんせー」
「決まっています
彼女が自力で泳げるようにすればいい
1人で背負わず先生に任せなさい
このタコが魚も真っ青のマッハスイミングを教えてあげます」
泳ぐを教える！？
⋯てことは殺せんせーってやっぱり泳げるの！？
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作者名：ルルナ | 作成日時：2024年1月30日 3時
