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その殺せんせーの発言に驚いた私達は、走って草をかけ分けた。
するとそこには立派なプールが出来上がっていた。
「なにせ小さな沢を塞き止めたので⋯水が溜まるまで20時間！
バッチリ25mコースの幅も確保、シーズンオフには水を抜けば元どおり、水位を調整すれば魚も飼って観察できます
制作に1日移動に1分、あとは1秒あれば飛びこめますよ」
こんなの⋯こんなの！
「「い⋯いやっほおう！！」」
飛びこむしかない！
「楽しいけどちょっと憂鬱
泳ぎは苦手だし⋯水着は体のラインがはっきり出るし」
「大丈夫さ茅野
その体もいつかどこかで需要があるさ」
「⋯うん岡島君、2枚目面して盗撮カメラ用意すんのやめよっか」
『あんな変態野郎ほっておいてあっち行こっかカエデちゃん
何かあったら私が助けるからね』
「Aちゃーん！」
ピピピピッ！！
「木村君！！プールサイドを走っちゃいけません！！転んだら危ないですよ！！」
「あ、す、すんません」
ピーッ！！
「原さんに中村さん！！潜水遊びはほどほどに！！長く潜ると溺れたかと心配します！！」
「は、はーい⋯」
その後も⋯
「岡島君のカメラも没収！！
狭間さんも本ばかり読んでないで泳ぎなさい！！
菅谷君！！ボディアートはふつうのプールなら入場禁止ですよ！！」
ことあるごとに笛を鳴らし続けた。
皆が思った⋯小うるせぇ⋯
「いるよねー
自分が作ったフィールドの中だと王様気分になっちゃう人」
「うん⋯ありがたいのにありがたみが薄れちゃうよな」
「ヌルフフフ
景観選びから間取りまで自然を活かした緻密な設計
皆さんにはふさわしく整然と遊んでもらわなくては」
「カタイこといわないでよ殺せんせー
水かけちゃえ！！」
「きゃんっ」
ひなのちゃんが水をかけるととんでもない悲鳴が聞こえてきた⋯。
「えっ⋯何今の悲鳴」
すると次はカルマ君が殺せんせーの座っていた椅子を揺らした⋯すると⋯。
「きゃあッ
ゆらさないで水に落ちる！！」
殺せんせー⋯もしかして！！
「⋯いや別に泳ぐ気分じゃないだけだし
水中だと触手がふやけて動けなくなるとかそんなん無いし」
「手にビート板持ってるじゃん
てっきり泳ぐ気満々かと⋯」
「これビート板じゃありません
ふ菓子です」
「「おやつかよ！！」」
きっと私達の大半は直感したと思う⋯水殺を！！
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作者名：ルルナ | 作成日時：2024年1月30日 3時
