38.夏の時間 ページ40
暑い⋯暑すぎる。
セミの鳴き声が余計に暑さを感じさせるような気がする。
「暑ッぢ〜
地獄だぜ⋯今日びクーラーのない教室とか⋯」
もちろん私以外の皆もこの暑さにダウンしていた。
「だらしない⋯夏の暑さは当然の事です！！」
なんて殺せんせーは言ってるけど⋯
「温暖湿潤気候で暮らすのだからあきらめなさい
ちなみに先生は放課後には寒帯に逃げます」
「「ずりぃ！！」」
1番暑さにやられてた。
しかも寒帯に逃げるって流石マッハ20だわ。
「でも今日プール開きだよねっ
体育の時間が待ち遠しい〜」
「いや⋯そのプールが
木村君の言う通りである。
なぜならプールは本校舎にしかなく、往復1kmも歩かなくてはならない。
しかもこの炎天下の中ね。
「人呼んで「E組 死のプール行軍」特にプール疲れした帰りの山登りは⋯力尽きてカラスのエサになりかねねー」
「うー⋯本校舎まで運んでくれよ殺せんせー」
「んもー、しょーがないなぁ⋯と言いたいですが
先生のスピードを当てにするんじゃありません！！
いくらマッハ20でも出来ない事はあるんです！！」
なんだよ、期待しちゃった⋯。
「⋯だろーね⋯」
『ケチ⋯』
「にゅやッ！Aさん！
⋯でもまぁ気持ちは分かります
仕方無い
全員水着に着替えてついて来なさい
そばの裏山に小さな沢があったでしょう
そこに涼みに行きましょう」
え？そんな水着で行くような沢なんてあったけ？
そして私達は殺せんせーの言う通りに水着に着替え、殺せんせーの後を着いて行くことにした。
私はカエデちゃんと一緒に裏山を歩いていた。
「渚君、この前すごかったらしいじゃん
見ときゃ良かった渚君の暗殺！」
「本トだよー
カルマ君面倒そうな授業はサボるんだから」
「えーだってあのデブ嫌だったし
ねーAちゃん？」
「Aちゃんはあの時体調悪かったの！
ねっ？Aちゃん！」
『えーっと⋯ごめんカエデちゃん
うんそうだねカルマ君、アハッ』
「えー何その棒読み？俺だけ酷くない？」
その後私はカエデちゃんにお説教を受けました。
「さて皆さん！さっき先生は言いましたね
マッハ20でもできない事があると
そのひとつが君達をプールに連れて行く事
残念ながらそれには1日かかります」
「1日⋯って大げさな
本校舎のプールなんて歩いて20分⋯」
「おや誰が本校舎に行くと？」
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作者名：ルルナ | 作成日時：2024年1月30日 3時
