E組にやってきたフルート奏者【赤羽業】 (ページ39)

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泣いてて前が霞む。

でも皆の温かい声がは私には聞こえてくる。

そのせいで余計に涙が止まらない。

これでようやく本当に皆の仲間になれたんだ。

「良かった

これでE組も改めて28人になり、後はイトナ君だけですね

さぁAさんも来たことですし、授業を始めましょう

Aさんも涙を拭いて席に着きましょう

他に質問はないですか皆さん？」

「ちょっと！あんた母親が世界で活躍してたってことはもしかしてあんたも⋯」

きっとビッチ先生は私があのとき言ったことをまだ気にしていたのだろう。

『ビッチ先生ごめんなさい

あの時の事嘘なの

英語の発音のレッスンしてたし海外にももちろん行ったこともある』

「もうっー！このアタシに嘘つくなんていい度胸じゃない！」

「ほらもう行くぞ！イリーナ！」

「今日の授業覚えておきなさいよ！」

そう言ってビッチ先生は烏間先生に連れて行かれてしまった。

「良かったね、Aちゃん

上手く伝えられて

てかそんなことあったなんてびっくりしたよー

お疲れ様」

『ありがとう⋯カルマ君』

「っ！名前⋯」

『うん！約束だったからね！

後授業終わったら連絡先交換しよう

私1番初めはカルマ君がいい』

「マジ！？嬉しいこと言ってくれるねー

いいよ、休み時間にしようか？」

『うん！』

「にゅやッ！！

ちょっとカルマ君にAさん！！

授業が始まるというのに何2人して見つめ合ってるんですか！」

殺せんせーがちょっと赤い顔をして怒ってきた。

ん？いや、なんかどんどんピンクになってる？

「えー？何ー？

授業終わったら連絡先交換しよーって言ってただけなんだけど」

「あっー！！ずるい！！

私もAちゃんとする！」

「俺も俺も！」

「グループにも招待しないとね！」

「静かにッ！！

先生はスマホを持っていないので先生のいない所でやってください」

あー、先生落ち込んじゃった。

まっいっか。

「「はーい！」」

そして授業終わりに皆と連絡先を交換した。

今まで名前で呼びたかったけど呼べなかったカエデちゃんと渚君に謝って名前で呼ぶ許可も得た。

こうして何事もなかったかのようにいつも通りの日常へと戻っていった。