E組にやってきたフルート奏者【赤羽業】 (ページ36)

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34.真相の時間ページ36

渚said

衣替えも終わり、どんどん夏の暑さが厳しくなってきたある日のこと。

「にゅやッ！！

Aさんは今日もお休みですか⋯

連絡もないですし心配ですねー」

そう、如月さんは鷹岡先生の件が終わった後から数日間学校を無断欠席していた。

クラス全員が彼女の連絡先を知らないし、唯一知ってる烏間先生にも連絡はきていないみたいだった。

殺せんせーも心配になり、家庭訪問という名の除きをしようとしたらしいが⋯。

家の電気は全て消えていて、カーテンも閉まっていて、中は確認出来なかったそう。

「本当に誰もAさんの事知りませんか？」

「俺さ⋯その事で気になって如月について調べたんだけど、凄い事が分かっちゃって⋯

皆聞いてくれるか？」

そう言って話し始めたのは三村君だった。

「気になる事ですか？」

「あぁ

如月ってさフルートやってるじゃん

それで何か引っかかって調べたんだけど⋯

如月の親⋯どっちも有名な人だったんだよ

もちろんあいつ自身も⋯」

「それってどういう事だよ！？

てか、学校休んでる事と何が関係あんだよ！？」

クラス中が騒ぎ始めた。

確かに親や自分が有名だからと言って、学校を休む理由にはならない。

「それがちゃんと関係してるかもなんだよ！」

三村君が大声を出したその時だった。

彼女は教室に入ってきたのだった⋯。

『殺せんせー、遅れてすみませんでした

つい寝坊をしてしまいました』

「Aさん！

何日も休んで心配しましたよ！

連絡ぐらい入れてください！」

『ごめんなさい笑

そんなに怒らないでください笑

今、全て説明しますから

皆さん知りたいんですよね？』

彼女は今まで見た事のない、何かを企んでいるようなそんな笑顔で言った。