E組にやってきたフルート奏者【赤羽業】 (ページ29)

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27.円陣の時間ページ29

球技大会本番。

私達女子はあと一歩のところでバスケ部に負けてしまった。

「やー、惜しかった！」

「勝てるチャンス何度かあったよね

次リベンジ！」

茅野さんは少し落ち込んでいたけど、皆どこか晴れやかな気持ちだった。

それに茅野さんはしょうがない。

だって本当に女バスのキャプテンの胸は大きすぎた⋯。

「さて、男子はどーなってるかな」

「すごい！野球部相手に勝ってるじゃん！！」

男子達は野球部相手に3-0で勝っていた。

確かにあんな殺せんせーの練習をしてたんだもんな。

「あーここまではね」

『どういうことですか？』

「1回表からラスボスが登場ってわけ」

ラスボス⋯理事長のことね。

すると放送がなった。

「今入った情報によりますと野球部顧問の寺井先生は試合前から重病で⋯野球部員も先生が心配で野球どころじゃなかったとの事

それを見かねた理事長先生が急きょ指揮を執られるようです」

なんだそりゃ、嘘ばっかり。

よっぽどE組に勝たせたくないんだろうな。

ここらからが本番って訳ね。

そして1回裏⋯野球部のE組の攻撃。

なんと野球部は全員内野の前進守備をしてきた。

E組のバントの攻撃が読まれてしまったのだ。

殺せんせーも打つ手なしのようであっという間に3アウトとられてしまった。

何とか杉野君のおかげでE組に点が入ることはないけど⋯。

一体どうするつもり殺せんせー？

このままじゃ勝てないよ⋯。