E組にやってきたフルート奏者【赤羽業】 (ページ27)

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堀部君とシロが去った後、私達は教室の片付けをしていた。

その間ずっと殺せんせーは顔を赤らめ、はずかしい、はずかしいと連呼していた⋯。

「何してんの殺せんせー？」

「シリアスな展開に加担したのが恥ずかしいのです

先生どっちかと言うとギャグキャラなのに」

「「自覚あるんだ！！」」

「カッコ良く怒ってたね〜

‪どこでそれを手に入れた！！その触手を！！」

「いやああ、言わないで狭間さん！！

改めて自分で聞くと逃げ出したい！！」

『私も録音するか迷ったくらい迫力ありましたよねー』

「にゅやッ！！Aさんまで！！

つかみ所のない天然キャラで売ってたのに

ああも真面目な顔を見せてはキャラが崩れる」

でもそんなことより気になるのは⋯。

「⋯でも驚いたわ

あのイトナって子まさか触手を出すなんてね」

そう。知りたいのはその事なんだよね。

「⋯ねぇ殺せんせー説明してよ

あの2人との関係を」

「先生の正体いつも適当にはぐらかされてたけど⋯

あんなの見たら聞かずにいられないぜ」

「そうだよ私達生徒だよ？先生の事よく知る権利あるはずでしょ」

「⋯仕方ない、真実を話さなくてはなりませんねぇ

⋯実は先生⋯人工的に創り出された生物なんです！！」

「⋯ですよね？」

「にゅやッ反応薄っ！！

これ結構衝撃告白じゃないですか！？」

『普通に考えてそれくらい分かります

私達中学3年生なんですから

そして堀部君は殺せんせーの弟と言っていたのであとから創り出されたんですよね？』

「知りたいのはその先だよ殺せんせー

どうしてさっき怒ったの？イトナ君の触手を見て

殺せんせーはどういう理由で生まれてきて⋯何を思ってE組(ここ)に来たの？」

潮田君が言うと殺せんせーはにこりと笑い、話すことは無意味だと言った。

地球を爆破してしまえば全て塵になるから。

『じゃあ私達が真実を知る方法は⋯』

「そうです、知りたいなら行動はひとつ

殺してみなさい暗殺者(アサシン)と暗殺対象者(ターゲット)それが先生と君達を結びつけた絆のはずです」

殺せんせーはそう言うと、また照れて始め職員室へと戻って行った。

私達はその日の放課後、烏間先生に暗殺の技術をもっと教えて貰えるようにお願いをしに行った。

やっぱり皆私と同じ考えだったらしい。

今回のことを見て、自分達の手で殺せんせーを殺りたいと思ったのだ。

自分達で答えを見つけるために⋯。