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「脚の再生も終わったようだね
さ⋯次のラッシュに耐えられるかな？」
「⋯ここまで追い込まれたのは初めてです
一見愚直な試合形式の暗殺ですが⋯実に周到に計算されている
あなた達に聞きたい事は多いですが⋯まずは試合に勝たねば喋りそうにないですねぇ」
殺せんせーは手をポキポキ鳴らしながら言った。
お願い！殺せんせー⋯。
絶対こんな奴らに負けないで⋯。
「⋯まだ勝つ気かい？
負ダコの遠吠えだね」
「⋯シロさん、この暗殺方法を計画したのはあなたでしょうが⋯ひとつ計算に入れ忘れている事があります」
「無いね
私の性能計算は完璧だから
殺れイトナ」
シロが合図をした瞬間堀部君はまた攻撃へとうつった。
だが堀部君の触手はドロドロに溶けていた。
「おやおや
落し物を踏んづけてしまったようですねぇ」
床には対先生ナイフが置いてあった。
ってあれ！潮田君がさっき持ってたやつ⋯。
「同じ触手なら⋯対先生ナイフが効くのも同じ
触手を失うと動揺するのも同じです
でもね先生の方がちょっとだけ老獪です」
そう言うと殺せんせーはさっき脱皮した自分の抜け殻で堀部君を包み、そのまま外へ投げ飛ばした。
「先生の抜け殻で包んだからダメージは無いはずです
ですが君の足はリングの外に着いている
先生の勝ちですねぇ
ルールに照らせば君は死刑
もう二度と先生を殺れませんねぇ」
その瞬間堀部君の顔色が変わったような気がした。
「生き返りたいのならこのクラスで皆と一緒に学びなさい
性能計算ではそう簡単に計れないもの
それは経験の差です
君より少し長く生き⋯少しだけ知識が多い
先生が先生になったのはね
この教室で先生の経験を盗まなければ⋯君は私に勝てませんよ」
「勝てない⋯
俺が弱い⋯？」
堀部君はさっきの怒った時の殺せんせーのように触手が真っ黒になっていた。
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作者名：ルルナ | 作成日時：2024年1月30日 3時
