E組にやってきたフルート奏者【赤羽業】 (ページ23)

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そして放課後、ついにその時がやってきた。

教室には机で作られたリングが出来上がっていた。

「ただの暗殺は飽きてるでしょ殺せんせー

ここはひとつルールを決めないかい

リングの外に足が着いたらその場で死刑！！

どうかな？」

「⋯なんだそりゃ

負けたって誰が守るんだそんなルール」

『違いますよ杉野君』

「皆の前で決めたルールは⋯破れば先生としての信用が終わる

殺せんせーには意外と効くんだあの手の縛り」

『ずるいですよね

教師という立場を利用した手口』

「⋯いいでしょう、受けましょう

ただしイトナ君

観客に危害を与えた場合も負けですよ」

「では合図で始めようか」

教室にいる私達、烏丸先生、ビッチ先生も含めた全員の鼓動が早くなるのが何となく分かった。

「暗殺⋯

⋯開始！！」

私達の目はただ1ヶ所に釘付けになった。

斬り落とされた先生の腕に⋯ではな堀部君の触手に。

そして殺せんせーはその堀部君の触手を見た瞬間、今まで見たことのない真っ黒い顔をしていた。

「⋯こで

どこでそれを手に入れたッ！！

その触手を！！」

相当怒っているようだ。

「君に言う義理は無いね殺せんせー

だがこれで納得したろう

両親も違う

育ちも違う

だが⋯この子と君は兄弟だ」

確かにそう言われれば兄弟だ⋯。

「しかし怖い顔をするねぇ

何か⋯嫌な事でも思い出したかい？」

「⋯どうやらあなたにも話を聞かなきゃいけないようだ」

「聞けないよ

死ぬからね」

そう言うとシロは光を殺せんせーに向けた。

その光が当たった殺せんせーは一瞬のうちだったが動けなくなったように見えた。

「この圧力光線を至近距離で照射すると君の細胞はダイラタント挙動を起こし一瞬全身が硬直する」

何それ⋯。

そんなの烏丸先生も教えてくれなかったよ⋯。

「全部知っているんだよ

君の弱点全部ね」

「死ね

兄さん」