15.師匠の時間 ページ17
次の日の体育の訓練の時間。
何かが烏間先生を狙っていた⋯。
木陰から身を潜めているビッチ先生と知らないおじさん。
そして何故か変装している殺せんせー。
聞いた話によるとあのおじさんはビッチ先生の師匠なんだそう。
ビッチ先生の仕事が遅いから見に来たみたいで、どちらが先に対先生ナイフで烏丸先生を殺せるか競ってるみたい。
ビッチ先生の師匠ロヴロさんが勝ったらビッチ先生はこの教室を出て行く。
そしてビッチ先生が勝ったらこの教室での仕事の許可が出るらしい。
「迷惑な話だが君等の授業に影響は与えない
普段通り過ごしてくれ」
なんて苦労が耐えない先生なんだ。
相当ストレス溜めてそう。
「今日の体育はこれまで解散！！」
「カラスマ先生〜」
授業終わり、烏間先生にいつもよりワントーン高い声でビッチ先生が駆け寄って来た。
「おつかれさまでした〜
ノド渇いたでしょ
ハイ冷たい飲み物！！」
え⋯何あれ⋯。
絶対何か入ってるじゃん。
「ホラグッといってグッと！！
美味しいわよ〜」
あんな嘘丸出しの態度、素人な私達でも分かるわ。
烏間先生が引っかかるわけないじゃん。
「おおかた筋弛緩剤だな
動けなくしてナイフを当てる
⋯言っておくがそもそも受けとる間合いまで近寄らせないぞ」
ですよねー。
「あ、ちょ待って
じゃここに置くから
あっ」
コケた⋯。
しかもこれもわざとらしい。
「いったーい！！
おぶってカラスマおんぶ〜！！」
あーあー。
烏間先生呆れちゃってるじゃん。
「⋯ビッチ先生」
「さすがにそれじゃ俺等だって黙せねーよ」
「仕方ないでしょ！！
顔見知りに色仕掛けとかどうやったって不自然になるわ！！
キャバ嬢だって客が偶然父親だったらぎこちなくなるでしょ！？
それと一緒よ！！」
「「知らねーよ！！」」
意味わからん例えだが、ビッチ先生には色仕掛け以外にも方法があると思うんだけどな⋯。
立派な殺し屋のはずなんだから。
でも本人あんまり分かってなさそー。
このままで大丈夫かな？
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作者名：ルルナ | 作成日時：2024年1月30日 3時
