13.LRの時間 ページ15
「わかったでしょ？
サマンサとキャリーのエロトークの中に難しい単語は1コも無いわ」
現在はビッチ先生による英語の時間。
中学生が見ないような海外のエロドラマでお勉強中。
「日常会話なんてどこの国でもそんなもんよ
周りに1人はいるでしょう？
「マジすげぇ」とか「マジやべぇ」だけで会話を成立させる奴
その「マジで」にあたるのがご存知「
木村言ってみなさい」
「⋯リ、リアリー」
「はいダメー
LとRがゴチャゴチャよ
LとRは発音の区別つくようになっときなさい
Aお手本、言ってみなさい
あんた発音いいでしょ」
げっ⋯。
なんでよりによって私？
「はい⋯
「うん、いいわね
言語同士で相性の悪い発音は必ずあるの
韓流スターは「イツマデモ」が「イチュマデモ」になりがちでしょ
日本人のLとRは私にとってそんな感じよ
相性が悪いものは逃げずに克服する！！
これから先発音は常にチェックしてるから
LとRを間違えたら⋯公開ディープキスの刑よ」
このビッチ目が⋯。
絶対これだけは阻止してやる。
そして放課後、潮田くんと杉野くん、三村くんがビッチ先生の話をしていた。
私は教室の窓からその話を盗み聞きしていた。
「しっかしヒワイだよなビッチ先生の授業は
下ネタ多いしアレ中学生が見るドラマじゃねーだろ」
本当にそれは思う。
最初受けた時どんな反応していいのか分からなかったもん。
「でもわかりやすいよ
海外ドラマは良い教材だって聞いたことあるし
潜入暗殺が専門だから話術も上手いし間に挟む経験談も聞いてて飽きないよ」
うん、潮田くんの言う通り。
授業は聞いてて楽しい。
私も英語の成績少しあがったしな。
「たださ」
「ただ？」
「正解してもどっちみち公開ディープキスされるよね」
ほんと！ほんとそれ！
何なのあの痴女ビッチ先生！
私も避けたかったのにあの後よく出来たご褒美とか言われてされた⋯。
私のファーストキスなんだけど！
そう心の中でイライラしていたらいつの間にか潮田くん達は帰ってしまっていた。
『私も帰ろう』
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作者名：ルルナ | 作成日時：2024年1月30日 3時
