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正座する三人を一切気にすることなく、気怠げに煙草を吸い何かの紙を見ている男の人。耳にはパープルのピアスが輝く。ふと此方を見た彼と目が合い、慌てて会釈をすれば彼も会釈を返してくれた。身につけているアクセサリーは若者向けのもので、大先生やコネシマさんよりもきっと歳が若いのだろう。
「部屋の修理代は三人で払えよ。よし、もうええ」
トントン様は深く溜息をつく。正座させられていた三人はフラフラしながら各自の席に着いた。見事に魂が抜けたような顔をしている。トントン様は怒らせると怖い。そう脳内メモに補添した。後からトントン様に話を聞いたのだが、どうやらゾムさんが大先生に悪戯をして、それにコネシマさんが巻き込まれたらしい。ゾムさん対大先生とコネシマさんで暴れていたそう。どんな悪戯をしたのか少し気になるが、トントン様はニコリとするだけであったので聞かない方が良かったのだろう。
軍政といってもその仕事は五人とも同じではない。
コネシマさんは所謂軍兵担当で、訓練やチーム編成を行う。大先生は武器などの軍備。ゾムさんはあまり詳しくは教えてもらえなかったが諜報活動担当で、表には出ないらしい。オスマンさんは外交、作戦参謀担当。そしてショッピさんは一番の新入りで軍兵担当、コネシマさんの直属の部下であるそうだ。
この国、イスファムは戦争を自ら仕掛けることはないにせよ、砂漠の国で栄えているという事実、豊富な観光資源に他国からの注目度は高い。その為あらゆる可能性に備えておく必要があるのだ。
どちらにせよあの黒い扉の部屋に全員揃うことは中々無いらしいので、この五人にお目にかかる事が出来たのは幸運だった。ショッピさんとは歳も近いそうで少しだけ親近感が湧いた。彼はどんな人なのだろうか。煙草を口にするのを見ただけではまだ想像もできなかった。相当頭がキレそうなのは確かだが。
あれから一日をトントン様に付きっきりで過ごしたが、やはり仕事量は多く殆ど休憩もない。幾度とデスクワークなので、体への負担も大きそうだ。度々首をクルクルと回すと相変わらず顔を少し歪めていた。
夕食は基本ミフターフ揃って食べるのでその間はトントン様を離れる。少し時間があるので簡単にご飯を済ませたら勉強をしよう。そう思い、少し冷えてきた外に足を踏み出した。
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あん(プロフ) - RUIさん» RUIさんはじめまして、素敵なコメントをありがとうございます。そのように仰って頂けて大変光栄です…！再び読んでくださったなんて本当に嬉しいお言葉です。ありがとうございます。引き続きパート3も楽しんでいただけたらと思います…！ (2019年8月21日 20時) (
レス) id: 2a14f29560 (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 修正前から拝見しておりました。この作品は私が出会った中で1番印象的で大好きな作品です。少しの間占ツクを離れていて最後に読んだのは半年ほど前でしたがほとんどの内容を知っかりと覚えていました。続きが公開されるのを今か今かと待っています笑大好きです！ (2019年8月19日 0時) (レス) id: 58d14c974b (このIDを非表示/違反報告)
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