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「暫くブランクがありますし、国の代表として踊るのは……」
思わず机上の造花を見つめる。各人の息遣いだけが聞こえる部屋の中の外の陽が高くなるのと同時に温度は上がり始め、じんわりと汗をかくのが分かる。
「じゃあ俺がAにレッスンするんは？」
口を開いたのはロボロだった。そうだ、忘れてはいけない。ロボロの家は由緒ある伝統芸能の家柄だ。普段は舞台に立つことはないロボロだが、やはり御子息とだけあって小さい頃から踊りを叩き込まれている。そんなロボロが先生になってくれるなら百人力だ。
……まだパーティーまで時間はある。
やるなら、全力で。
「……分かりました。ロボロさん、よろしくお願いします」
ニコリと彼は微笑んだ。それじゃあ、とミルザさんはペンを取りノートにさらさらと何かを書いた。
「パーティーは約三ヶ月後。それまでAちゃんとロボロさんは舞のレッスンを。それと、Aちゃんはロボロさんのサポートも頼めるかしら？」
代表者となったロボロは相当忙しくなる。そんな中で舞を教えて貰う。その他のサポートも当然するつもりだ。
「しばらくトントンさんのヴァレットはお休みで。十分役目を果たしてくれたわ」
「Aさんがついてくれるようになってから、随分仕事楽になりましたわ。ありがとうな」
じんわりと感傷に浸る。自分としても少しは成長できたのではないだろうか。
「トントンさんのお役に立てたようで何よりです。困った時はいつでもお申し付け下さい…！」
思わず椅子を音を立てて立ち上がってしまった。ミルザさんとロボロは小さく笑みをこぼした。トントンさんは頼もしいわ、と此方に笑顔を向けてくれた。ロボロには早速この会議の後から付くことになった。取り敢えずは解散となった後、ロボロに挨拶をする。
「ロボロさん。よろしくお願いします」
「約三ヶ月、頑張ろな」
いつもよりも少しだけ空気が張り詰めた気がした。国のイベントである以上、手抜きはできない。ロボロもレッスンをすると言った以上本気で突き詰めるのだろう。それに全力で答えようと思いながら、ロボロの後ろに付いて行った。
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あん(プロフ) - RUIさん» RUIさんはじめまして、素敵なコメントをありがとうございます。そのように仰って頂けて大変光栄です…！再び読んでくださったなんて本当に嬉しいお言葉です。ありがとうございます。引き続きパート3も楽しんでいただけたらと思います…！ (2019年8月21日 20時) (
レス) id: 2a14f29560 (このIDを非表示/違反報告)
RUI(プロフ) - 修正前から拝見しておりました。この作品は私が出会った中で1番印象的で大好きな作品です。少しの間占ツクを離れていて最後に読んだのは半年ほど前でしたがほとんどの内容を知っかりと覚えていました。続きが公開されるのを今か今かと待っています笑大好きです！ (2019年8月19日 0時) (レス) id: 58d14c974b (このIDを非表示/違反報告)
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