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織「まつり、俺も手伝う」 ページ44

太「最初はたかが犯罪組織と思ったけど…安吾がつくほどの組織となれば、軽くこづいただけで泣いて謝るような連中じゃあないって事だ。
そのうえ敵としての安吾は簡単な相手じゃない。全く簡単な相手じゃないよ。
期待させてくれるじゃないか。きっと私を追い詰めて、そして…」


織、小「太宰/さん」


呼びかけると、太宰さんは言葉を切った。


『それ以上言ったらあんたケツにネギぶっ込みますよ本当』←


太「待ってお願いそれだけはやめて!」


織「まつり、俺も手伝う」←


『おねがi「やめよう!?」ちぇ…』


せっかく用意したネギを片手でプラプラと揺らす。
そうだ、今度これでネギまかネギ入り卵焼き作ってもらおう。



太「それじゃあ、そろそろ私は行くよ」


ス、と太宰さんが立ち上がった。


織「太宰」


織田作が太宰さんを呼び止める。
クル、と太宰さんが振り返った。


織「お前がそんな風に考えるのは、ひょっとしたら………」


そこまで言った時、太宰さんの電話が鳴った。
太宰さんはごめん、と言い電話を耳にあて、私だよ、と言った。

しばらくして、不意に太宰さんがにやりの笑った。了解と返事をして電話を切り、私たちに向かってこう言った。



太「ネズミが罠に掛かった」


『(ネズミ……ジ○リー…)』←


太「違うからねまつりちゃん」


『!?』














その後、私たちは湾岸沿いの小さな会計事務所を訪れた。
話を聞くと、ここは坂口さんが下積み時代に働いていた場所らしい。私も本来ならこういうとこに居たんだろうなぁ、本来なら。

織田作が守衛さんと管理人さんに用件を話す。
二人はにこにこ笑って奥へ案内してくれた。
この人たち、優しい(確信)。←

通されたのは窓のない隠し部屋。
壁の裏に隠されていた部屋は薄暗く、壁いっぱいにマフィアの隠し資産、資金洗浄の帳簿、その他の記録が保管された書棚が並んでいる。
中央には机。
他は何もなく、天井から吊り下がった裸電球がかすかなに揺れている。
なんだか某毒入りスープの図書室を思い出す。←


「ほいじゃあ、儂は仕事をしとりますからのう」


織「感謝します。どうも本部で、抗争の黒い煙が上がり始めています。一応ご用心を」


「ここにあるのは古い書類と、現金化できん証券の束じゃ。襲うだけ敵さんもくたびれるだけじゃよ」


うわぁ心配だな。

『ぶつかりますよー』→←『……さっぱり分からん』



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作品ジャンル:アニメ
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炎帝閣下& 狼陛下の花嫁 - 最初から読まして頂いています とても面白いです いよいよ黒の時代への突入ですね これが終わると夢主ちゃんは元の世界の元の時間(トリップした時の)に戻ってくるのでしょうか 続き楽しみにしています 更新頑張って下さい (2018年5月10日 20時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)
双黒の片割れ - 何時も楽しく読ませて頂いてます!一作目が消えてしまったのはとても残念ですが、応援しています!体調にお気をつけて頑張って下さい! (2018年5月4日 21時) (レス) id: 01d6929d60 (このIDを非表示/違反報告)
chikaze(プロフ) - 初コメ失礼します。この小説大好きで、初めのやつから読んでました!もうすぐ終わると思うと淋しいですね…。現代でも書いて欲s殴 これからも更新頑張って下さいね! (2018年3月12日 21時) (レス) id: 16cd7bec21 (このIDを非表示/違反報告)
初音アン(プロフ) - 漆黒の天使 鬼気さん» ネタバレになるので死ぬかまでは言えませんが、誰か死ぬのは確かです。…大丈夫ですよ、ほら、織田作が死ぬとは言ってませんよ!← (2018年3月12日 0時) (レス) id: 4dae88a644 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の天使 鬼気 - あの、織田作は、死んでしまうのですか?いや、この小説は大好きなので読みにはくるのですが、そうだったら悲しいなぁ……って。 (2018年3月12日 0時) (レス) id: 354c62b094 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初音アン | 作者ホームページ:http://twitter.com/hakureiaria5  
作成日時:2018年1月29日 23時

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