『……さっぱり分からん』 ページ43
話をザックリとすると、
・敵は海外の犯罪組織で、最近日本に流れ込んできた
・国内に協力者がいる可能性あり
・相手は軍人崩れ
…らしい。
わからなくなりそうなので、持っていたメモ帳に書いてみた。が…、
『……さっぱり分からん』←
太「まつりちゃんにはまだ早かったかな」
『サラッと子供扱いするの止めてくださいっ!』
頭を撫でようとする手をバシッとはたき、織田作の傍に近寄る。
ぽす、と頭に手を置きながら、織田作は一番聞きづらいであろう質問をした。
織「安吾については」
太「…武器倉庫の暗証番号情報が、安吾によってもたらされたものだと、ほぼ確定した」
太宰さんが織田作の表情を窺うように見る。
が、織田作は何も言わない。
太「組織内での揉め事を避けるために、各に異なる暗証番号が発行されているんだ。それで…」
織「ミミックが倉庫襲撃で使った番号が、安吾のものと一致した、と云う訳か」
織田作は腕を組んだ。
段々と、顔が険しくなっていく。
思わずく、と眉間に触った。
織田作がビクッとしてこちらを見る。
織「…まつり?」
『…あ、ごめんなさい』
織「嫌、大丈夫だが…どうした?」
『眉間に皺、寄ってたから…。
そのままにしてたら、顔がいかつくなんぞって近所のじっちゃんが…』←
太「ブフッ」
織「…そうか。ありがとう」
またぽふぽふと頭を撫でられた。
何故かは分からないが、…まぁ良いや。←
織「なぁ太宰。
誰かが安吾を嵌めるために、裏で状況を操っている可能性はないのか?」
太「ゼロじゃあないよ。その可能性は常にある。
マフィア内部の人間がミミックと結託すれば、もしかしたら可能かもしれない。
しかしそんな事をして得をする人物の顔が、私には思い浮かばない」
そう言い、太宰さんは首を横に振った。
まぁ確かにそうだよな。
実際、操っている人なんて居なくて、坂口さん自身がやってるんだもんなぁ。
太宰さんは俯いたまま何か考えている。
じーっとそれを見ていると、ふと気付いた。
あれ、この人……
太「_____…うふふ」
嗤ってる。
織「まつり、俺も手伝う」→←織「大丈夫だまつり、俺が耳を塞ぐ」
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炎帝閣下& 狼陛下の花嫁 - 最初から読まして頂いています とても面白いです いよいよ黒の時代への突入ですね これが終わると夢主ちゃんは元の世界の元の時間(トリップした時の)に戻ってくるのでしょうか 続き楽しみにしています 更新頑張って下さい (2018年5月10日 20時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)
双黒の片割れ - 何時も楽しく読ませて頂いてます!一作目が消えてしまったのはとても残念ですが、応援しています!体調にお気をつけて頑張って下さい! (2018年5月4日 21時) (レス) id: 01d6929d60 (このIDを非表示/違反報告)
chikaze(プロフ) - 初コメ失礼します。この小説大好きで、初めのやつから読んでました!もうすぐ終わると思うと淋しいですね…。現代でも書いて欲s殴 これからも更新頑張って下さいね! (2018年3月12日 21時) (レス) id: 16cd7bec21 (このIDを非表示/違反報告)
初音アン(プロフ) - 漆黒の天使 鬼気さん» ネタバレになるので死ぬかまでは言えませんが、誰か死ぬのは確かです。…大丈夫ですよ、ほら、織田作が死ぬとは言ってませんよ!← (2018年3月12日 0時) (レス) id: 4dae88a644 (このIDを非表示/違反報告)
漆黒の天使 鬼気 - あの、織田作は、死んでしまうのですか?いや、この小説は大好きなので読みにはくるのですが、そうだったら悲しいなぁ……って。 (2018年3月12日 0時) (レス) id: 354c62b094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:初音アン | 作者ホームページ:http://twitter.com/hakureiaria5
作成日時:2018年1月29日 23時