ふしぎなこどもたちを拾いました (ページ6)

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『リドルだな。分かった。
で、リドル。何処か痛いところはないか？体がきついとかはあるか？』

そう聞くと、リドルは少しずつだが答えてくれた。

リ「え、っと…。まだ、少しからだがだるい、です。
あと、痛いところはありません」

『そうか。…まだ眠いか？』

そう聞くと首を横に振った。…まぁ、あれだけ眠ればな。

マ「そういえば、君はなぜきずだらけだったんだ？
何かあったのか？」

リ「そ、れは…！」

そうマレウスが聞くと、リドルは俯いてしまった。

『……マレウス』

マ「…その、すまない。つい、」

『デリカシーがないところはちゃんと直せって言ってるだろ。
気にするな、確かに気になる点ではあるが無理に話そうとしなくていい』

そう言い、出来るだけ優しく頭を撫でた。

リ「…ごめん、なさい」

『謝るな。悪いことはしてないだろう』

リ「……はい」

時計を見る。…まだ夜は長いな。

『ホットミルクでも持ってこよう。マレウスははちみつ入りだな』

マ「ああ。リドル、ホットミルクに何か入れるか？」

リ「え、っと。じゃあ、ぼくもはちみつを…」

『分かった。少し待っていろ』

ホットミルクを入れにキッチンへ向かう。
外を見ると、雨が降っている。
…もし、姉さんが見つけていなかったら今頃リドルはこの雨の中を傷だらけでいたのかもしれない。
そう考えると、ゾッとした。
…やめだやめ、ifの話なんざするだけ無駄だ。
マレウスのホットミルクにはつみつをスプーン一杯。
リドルのにはスプーン二杯分を入れる。
俺は何も入れない。…まぁ、強いて言うならワインを少し入れるな。

三人分をお盆に置き、部屋へまた持っていく。
中から小さくだが、子供たちの声がする。…仲良くは出来てるみたいだな。

『持ってきたぞ、ホットミルク』

マ「！リドル、イーシスのホットミルクはうまいぞ。
僕が保証する」

きらきらと目を輝かせるマレウスにコップを渡し、リドルにも渡す。
舌を火傷しないよう、冷ましてはいるがどうだろうか。

こくり。小さな喉が動く。

リ「…おいしい……」

ふわ、と表情が和らいだ。
よかった、気に入ったらしい。