ふしぎなこどもたちを拾いました (ページ17)

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「な、にを言っているんですか？
リドルは、私たちの子供ですよ！？」

『…ほう』

「あまり変な事を言わないでください！
貴方、貴方ー！」

奥から男が出てくる。金色の髪のするどい目つきのキツい男。
どっちも性格キツそうだな。リドルが似なくてよかった。

「どうした…って、リドル」

嫌そうな顔をする男。それを見て、リドルが寂しそうに顔を下げる。

「貴方、聞いて頂戴。この人がリドルを自分にくださいなんて言うのよ！」

「は、？な、何言ってるんだ！リドルはうちの子だぞ！誰が渡すものか！」

…は？

『うちの子？渡すものか？

…っは、今更何を親面しているんだか。
今までこの子を虐.げていた奴らが。どれだけこの子が傷ついても放置していた奴らが。
むしろ、その傷をさらに増やし、深くしていた奴らが一体何を言うか！』

『この国の法律。
第百三十ニ条、【自身の子供を虐.げてはならない】』

「…は？」

『第百三十七条【もし第百三十二条を破った場合、それ相応の罰を受けるべし】

第百三十九条【子供を虐.げ放置していた場合、その養い先が見つかった際は拒絶することを許さない】』

「な、何を言ってるんだ、あんた…」

『この国の法律だが？
…なんだ、あんた達この程度の事も知らないのか』

「知るわけないでしょう！関係ない…

『関係ないとは言わせないぞ。今言った法律は、正に今のあんたたちを指しているんだからな』

…ッ！！！」

図星を刺され、二人は顔を顰める。

『…と、言うことでだ。
この子は今日からうちの子になる。

……もちろん、異論はないだろう？』

「…な、なぁリドル！お前は俺たちの方がいいだろう？血の繋がった家族だものな！大事な、家族だものな！」

「そ、そうよ！今まで誰が貴方を育ててきたと思っているの？私たちの方がいいに決まっているわ！
こんな、ぽっと出の知らない人の所になんて居たくないわよね？ね！？」

二人が慌ててリドルの肩を掴み、目線を合わせそう言う。

　
リ「ぼ、僕は、…ぼく、は…」

『リドル』

リ「！」

『お前はお前だよ。自分の意思を貫けばいい』

リ「…！

……ぼ、ぼくは…＿＿＿＿！」