ふしぎなこどもたちを拾いました (ページ14)

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それを見て、僕と姉さんはリドルの頭を撫でた。

『よしよし、お前はそうやって子供らしく笑っとけ』

キ「んふふ、リドルには笑った顔が似合うねぇ。可愛いねぇ」

よしよしと二人で頭を撫でていると、とす、と腰に何かが当たった。
見てみると、マレウスが腰に抱きついていた。

マ「…僕も、撫でろ」

ふい、とそっぽを向きながらそういうマレウス。

『…っあー、もう！』

キ「うちの子ったら！」

イ、キ「本当に可愛いんだからッ！」

二人の頭を全力で撫でくりまわした。

　

　

しばらく四人で遊んで、気づけば夕方。
普段そうそう運動しない僕は、もうくったくたになっていた。

キ「んふふ、兄さんったら体力なーい」

マ「ないな、体力」

リ「ふふ」

『普段からいっぱい遊んでる姉さんたちと一緒にするな』

けふ、と咳を数回してどうにか落ち着かせる。

あー、しんどい。

『というか、もう夕方か。夕飯の用意しなきゃな…』

リ「僕も、てつだいます！」

『よし、行くか。姉さんとマレウスは風呂の用意してきてくれ』

キ「はーい。行こっか、マレウス」

マ「ああ」

二人が風呂へと向かい、僕とリドルは台所へ行く。

『…リドル、』

リ「！はい」

『…ふ、そうびくびくするな。
あのな、魔力持ちについてだが、』

リ「ッ」

リドルが後ろで立ち止まる。

『魔力持ちっていうのは、案外探せばそこら辺に居るぞ。
現に、僕たち双子の友人の内数人は魔力持ちだ』

リ「…え？」

『お前はちょっと覚醒が早かっただけさ。
基本、魔力持ちが覚醒するのは十代後半から二十代後半の間あたりだからな。

…それに、お前のまわりには誰も魔力持ちが居なかっただろう。余計に分からなかったな。怖かったな』

ぽす、と頭に手を置けば、リドルは目を潤ませた。

リ「ぼ、ぼく…」

『ああ』

リ「みんな、と、ちがって…！へんなの、もってて！」

『うん』

リ「何でもってるか、わか、んなくって…、おと、さまも！おかあさまも、こんなちからなくっで！」

『そうだな。魔力持ちって遺伝じゃないからな』

リ「みんなには、あくまって言われて…、おかあさまたちもっ、こわがってぼ、ぼくのこと、」

『もう言わなくていい』

『…大丈夫、もうそんなことさせない。
僕たちは、お前を怖がらない。

だって、

＿＿＿＿……僕たちも、普通とは違うからな』